自分の魂が喜ぶことをする大切さ
最寄駅の近くにかなり昔からあるブティックが今の私の避難所の一つになっている。ここはセールの時にデザインのいい紺のダウンジャケット、大好きなオレンジ色のダウンジャケット、黄色とベージュのリバーシブルのスプリングコート、ショルダーバッグなどを買わせていただき、ファッションを楽しんでいた20代の頃を思い出すようなお店だ。
20代の頃、大手アパレルの最高級ブランドのランチェッティというイタリア🇮🇹のデザイナーと提携して作った一着15万円はする洋服を販売していた。場所は高島屋の二子玉川店。お客様は先生や等々力の古いお屋敷に住んでいるような方、社長さんなどがいらっしゃった。今でも忘れられないのは、3着ほど洋服をお買いあげになって80万ほどの現金を封筒から出して一万円札を数えてお支払いをされて、それを1枚ずつ確認してお金をいただいた時だ。こんなにお金持ちの人はどんな人だろうとお直ししたお洋服をお届けに行った時に池のある日本庭園を見た時には本当に驚いた。世の中にはこういう方がいらっしゃるのだなぁと勉強していた20代だった。
その後、日本語教師を経て前夫の転勤でニューヨークに4年間住んでいた頃は専業主婦だったので、カジュアルファッションになったが、素敵な生地を選んでクッションカバーを作ってもらったりとささやかなファッションを楽しんだり現地の方からお料理を教わったりしていた事もあった。ミシュランガイドに載っているようなお店を食べ歩いたり、ブロードウェイミュージカルを楽しんだりしていたのも20代後半の時だ。若いのに本場のものに触れさせてもらったと感謝している。
離婚して日本に帰国した頃に英語を習得していたおかげでパソコンスクールに通い、英語を生かす事務職に何度か派遣社員でお世話になり、普通にお金を稼いでいたのだがメンタルをやられてしまった。それは今思うと魂が喜んでいなかったんだな、自己表現できなかった事で心が病んでしまったんだな、という事をつくづく思う。
今、愛犬を見送ってフリー主婦になってから、何度も大泣きをしながら少しずつ立ち直ろうとしている時、私の若い頃に心惹かれていた音楽やアート、植物🪴や動物、お花🌸や料理の匂いや美味しいものを食べる事が心から喜ぶことなんだと気づくことで、人に頼りながらでも自分でカラフルなボールペンでハガキサイズの画用紙に絵を描く事で自分が工芸家だったおじいちゃんのアトリエを思い出しながら、楽しいひとときを過ごせて、それを理解してくれる人に見せる事で自分の新しい道がひらけていく事を何となくかんじている。
電話カウンセリングでお世話になっているカウンセラーさんに、SHOGENさんというアフリカのタンザニアのブンジュ村という小さな村でペンキアートを学んだという画家さんの買いた本「今日、誰のために生きる?」を教えてもらって読んでみた、その中で、一番大切にしないといけないのは自分だよ。ショーゲンはいつも自分を置き去りにしているように見える。それでショーゲンの魂は喜んでる?自分の魂に失礼なことをしてはいけないよ。ショーゲン、まずは自分の心を満たしてね。という箇所があり、それが今の私の心にずんと響く。今の東京に住む私は、自分の心を満たして生きているだろうか、と時々思いながらフリー主婦をしている。いろいろな経験をしたおかげでたくさんの引き出しができて心豊かに過ごすことができるのだから、世間体など気にせず、自分ができる道を探しながら日々を丁寧に生きていけばいいんじゃない?と思う。
今まで生きてきたのは犬の世界。幸せな経験ができて感謝している。でも、そこから外に踏み出して若かった頃の自分を思い出しながら自分が切り開いてきた道の続きをゆっくり進めばいいじゃない?そう思いながら、いま自分ができる絵の道をもっともっと深めて自分の魂も喜び、人にも自分の表現できるアートを見せたり話したりしながら少しずつ前を向いて生きていきたいと思っている。
最近変化があったこと。大谷翔平くんがドジャースに移って、飼い始めたデコピンという名前の可愛いワンちゃんの話題がテレビで映った時にテンションが上がるのを感じて、大谷翔平と書いてあってボールとバットがついているキーホルダーを買ったこと。異国のアメリカで頑張っている姿を見て励まされるから私も心が喜ぶことをしていきたいと思ったこと。大好きだった料理も一品でもいいから作れること。それでよし。マンションの敷地内にミモザが咲き始め大好きな春が訪れようとしてる。周りは優しい人達にいっぱいいて手を貸してくれる。一歩ずつ歩き出そう。
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