4月の酒は
新卒入社の自己紹介を聞き、新緑のようなフレッシュさを画面越しに眺めながら飲む。予期せず十数年前の自分の写真を見かけ、虚勢を張る当時の自分を思い出し、そんなに昔のことなのかと驚く。
芝生ではないけれど、他人の若さは青く眩しく素晴らしいものに見える。けれども、もしかしたらこの春にも、かつての私のように底に渦巻く気持ちにフタをして笑う新人さんがいるのかもしれない。
堂々とおばさんと名乗れる年齢になって思うのは、老いも若きも、肩の力を抜いて素早く行動できる人がスルスルと伸びていくことだ。
斜に構えず全力で事にあたる人。失敗して恥をかいた後すぐ気持ちを切り替え行動に移す人。助言や提案を試してみる人。仮説と検証を細かく繰り返す人。
どんな人生が幸福かは人それぞれだけれど、自分の行動の結果、なにかが良い方に転がれば、人生はきっと楽しい。自分の仕事の結果、ほんの少しでも世界が変わる様を実感できるなら、社会人はきっと楽しい。
応援してます。そして、私も肩をぐるぐる回してがんばろう。