私の会社が創立20周年を迎えられた訳。
有限会社みのりの郷を設立し、事業を開始して今日で20年となりました。
認知症高齢者のための小さな家のような【グループホームみのりの郷】をスタートした2004年は、まさに右も左も分からないまま突き進んでいました。
2003年に長女を出産したばかり。
グループホームの開所前の工事の際は、乳飲み子と3歳の長男を連れて業者と打ち合わせしていた事を懐かしく思います。
開所してからは、たびたび子ども達を認知症グループホームへ連れていき、お手玉やおはじき等で一緒に遊んでもらったり、幼い子どもの世話をやいてもらったり。
また、長女と同じ誕生日の男性高齢者の方と合同で誕生日会をおこなって、
皆でわいわいと楽しく過ごしていました。
その男性と娘の歳の差は75歳!
それでも全く違和感はなく、たくさんの温かい時間を共有しました。
私の子ども達にとって、おじいちゃんやおばあちゃんとの触れ合いは、かけがえのない時間となりました。
その後、デイサービスげんき塾、ケアプランセンターあおばを開所してスタッフも増えていきました。
グループホームみのりの郷の設立時にヘルパー2級という資格取得を皮切りに、2010年に介護支援専門員(ケアマネジャー)を取り、2015年に国家資格である社会福祉士やサービス管理責任者という資格を取得する傍らに税務、労務、介護保険制度等の勉強を続けてきました。
試験を受けるにあたっては、「子育て中」や「仕事が忙しい」という言い訳をしないと自分に誓い、数年間朝の5時から勉強をしていました。
社会福祉士という資格を取った事が一つのきっかけとなり、障がい者支援への舵をきりました。
2018年に障がい者支援のための法人【株式会社悠友】を立ち上げました。
生活介護、グループホームを事業内容として設立しましたが、その後就労継続支援B型事業、相談支援事業と広げていきました。
現在は2社合わせて約50人のスタッフを抱えております。
ここから、視野が一気に広がった気がします。
株式会社悠友の事業開始前に【久遠チョコレート】の存在を知り、条件も知らないまま、翌日にメールで参画希望を表明した事も今となっては懐かしい思い出です。
それから3年後の2020年、コロナ渦に【久遠チョコレート直方店】をオープンし、たくさんのお客様にご来店いただきました。『住宅地の中のチョコレートショップが約6000万円を売り上げる』とTV番組のカンブリア宮殿でも取り上げていただきました。
その後は、障がい者の工賃の不均衡について考え、身体に障がいがある方が描いたデザインを一流の陶芸家が作陶する陶器ブランド【無為】を立ち上げ、クラウドファンディングでは目標を310%達成し、支援者も51人となりました。また、クラウドファンディングのリターンとして希望者にNFTを配布するという先進的な試みを行いました。無為は陶器の鉢を販売しておりますが、いずれはその他のプロダクトの制作も目指しております。現在は、【チーム無為】というコミュニティをつくろうとしており、いつか無為の作品が東京等で展示されて多くの方に披露したいと妄想しております。
20年…
あっという間である気もしますが、とてつもなく長い道を歩いてきたような気もします。いい事も良くない事もたくさん経験しました。
一言で表すと『充実していた』に尽きると思います。
これまで支えてくれたスタッフの方々には感謝しかありません。
これからも思い切り前進してまいります。
明日の創立記念パーティーを前に書き記しておきたくなりました。
皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。
『社会福祉士+ビジネスマインド』で伝統×福祉に取り組んでまいります。
今後何か一緒に取り組んでみたいと思った方、また取材等に関するお問い合わせは、私のXかメールアドレス(minori@youyou-group.co.jp)までご連絡いただけると嬉しいです。
関わる全てに感謝 川口奈緒子