いつかじいじとばあばが私を忘れちゃったら…

先日、幼稚園から毎日借りてくる絵本を娘に読んでいたときのこと。

その日の絵本は

「何でも知っていてお料理も上手な、大好きなおばあちゃん。そのおばちゃんが、ちょっとずつ色んな事を忘れて、怒りっぽくなって、すこしづつ変わっていっちゃう」

という認知症になってしまったおばあちゃんの悲しいお話でした。

小さい子に分かりやすいように、そんなことも悲しいながらあるけれど、家族が支えて色々な事を忘れてしまったおばあちゃんを助けてあげる。みたいな内容だったのですが、それを読んだ娘の顔が、みるみるくしゃくしゃになり、

「いつかじいじとばあばが、わたしのこと忘れちゃったらイヤだ〜!」


とポロポロ涙をこぼしました。


私は咄嗟にかける言葉が見つからず、娘を膝に乗せてぎゅっ〜っと抱きしめました。


娘はなかなか泣き止みません。


「大丈夫よ。

ら〜らはな〜んにも心配することないのよ。大丈夫だからね。」


とポロポロ涙をこぼす娘の背中をポンポン叩きながら繰り返し言いました。

ですが、絶対に両祖父母が認知症にならないとは言いきれないのに「絶対にならないよ」とは言えません。

幼いながら、色々なことに小さい心を痛めている娘の様子に、なんだか私まで泣けてきてしまい、気の利いた言葉も見つからず、2人で抱き合ってしばらく泣いてしまいました。

翌日、私の母に

「ら〜らが悲しむから、出来るだけボケないように、頭使ったり体動かして食生活にも気をつけてね!

どうしてももうダメそう、と思ったら、

「いつかあなたのことを忘れちゃうかもしれないけど、ずっとずっと大好きよ!」

みたいなお手紙書いてくれない?」


とLINEを送りつつ

「…、そういえば私もここんとこボンヤリミスがやけに多いな…お手紙、私も書いとくべきでは…。」


と色々心配になってくる私でした。



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