翻訳家に必要なモノとは
翻訳家の先生による茶論トークは偶数月に隔月で開催しています。
とある8月に開催しました時に、中学生の方が親御さんと一緒に参加くださいました。
茶論トークが終わって歓談となって、翻訳家の先生が
「どうして、この茶論トークに参加くださったの?」
と中学生の方に質問されましたところ、実はこの方、将来翻訳家になりたいと思っていて、ネットで検索してこの茶論トークがヒットしたとのこと。
早速、
「翻訳家になるには何が必要ですか?」
と質問されました。
これに翻訳家の先生が答えられたのですが、
さて、なんと答えられたと思いますか?
答えは20行後に
答えは
「たくさんの良い日本文学を読んでください」
でした。
翻訳家の先生が茶論トークでよくおっしゃるのが、
「翻訳本は原作のある日本文学である」
ということです。
これは、原作があるないにかかわらず、十分に日本文学として愉しめる作品であるように
との想いからです。
日本文学としてぐいぐいと読者を魅了する力を、翻訳本自体が持っていること。そのためには、読者を惹きつけるだけの日本語の文章力が必要で、そしてそのためには優れた日本文学の文章にたくさん触れること。
翻訳本はたくさんの方が訳していますが、いろんな方の訳本を読み比べてみると、作品に抱いていた感想が変わるかもしれませんよ。
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