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転職で得た今後の事業運営に有効な考え方

久しぶりにnoteを書いています。今は、ハコベル株式会社という会社でSaaS事業の推進をしています。

2015年にラクスル社の一事業として荷主と運送会社を引き合わせるマッチング事業を祖業として、ハコベルは立ち上がりました。その後、2020年にSaaSハコベル配車管理をリリースしています。そして、2022年にセイノーホールディングス社とラクスル社のJVとして、ハコベルが設立されました。このような背景を踏まえれば、SaaS事業はまだまだアーリーフェーズだと言えます。そのような中に私は、身を投じ、プロダクトの成長、会社自体の成長(変化)を楽しんでいます。ここでは、転職後、「人」と「事業」で見えてきた大事なことをこれまでの経験も踏まえて、お伝えできればと思います。まず今回は「人」についてお話しできればと思います。

▼再認識した大事なこと

①会社や事業、組織の解像度をあわせる

社内でのコミュニケーションとして、例えば、ハコベルでは、荷主を運送会社繋とぐマッチング事業と輸送領域の業務最適化を実現するSaaS事業を運営している。施策に対して、売上という結果が見えるまでのリードタイムが、両事業で大きく異なるので、それを前提とした会話が重要になります。

また、SaaS事業の中でも、複数のプロダクトがありますが、プロダクトによってローンチ時期が異なり、プロダクト毎のフェーズが異なりますし、業種によってフィットジャーニーのフェーズも異なります。

そして、今のハコベルのメンバーには、ラクスル上場会社の一事業だった時代からいるメンバーもいれば、セイノーHDとのジョイベンになった以降に入社しているメンバー、山九、日本ロジテム、福山通運の追加の出資を頂いてから入社しているメンバーがいます。入社フェーズが異なることで所属する会社に期待することも異なる可能性があります。そういった個々の期待やキャリアを踏まえて、マネジメントする必要があります。

これらの理解を深め、各事象や施策を単純化していくことで各人のリソースを適切な箇所にフォーカスさせることができます。

CEOからはよく”「複雑」は諸悪の根源”というメッセージがあります。これまで記載して来たことは、「複雑」さを招くものです。だからこそ、解像度を高めて、シンプルに取り組むことが必要です。

②頼りあうこと


ハコベルには、色んなキャリアを経てきたプロが多く在籍しています。もちろん物流会社でキャリアを積んできた人もいますし、全く物流に絡んだことのない人もいます。特筆すべきは、各人の強み、弱みを理解し、それぞれがプロフェッショナルとして活躍できることとそうでないことを切り分けて各々が相互扶助の関係で事業を推進していることです。

そして、出来ないことを無理に実施させるのではなく、出来ることを中心にアサインしつつ、少しずつやれることに広がりを持たせていきます。そうすることで出来る領域を増やしていき、組織としての厚みをましていきます。

▼新たに大事だと認識したこと

①「オーナー」の意識


事業を推進していく各施策に対して、課題解決に向けたオーナー(責任者)は誰か、という確認が頻繁に行われます。暗黙の了解でこれは自分の責任で進めるべきものだな、と認識していたとしても「オーナーは長田さんですか?」と問われると改めて、覚悟をもって、取り組むような意識が生まれます。

この問いは、「やれることを全部やっているのか」と自分に問いかける問いにもなり、より一層のインプットが必要と痛感しています。「やれること」をあげつらねるにはインプットを増やさなければなりません。例えば、業界関連書籍を読む、Googleアラートの設定をしてインプットを増やすことがインプットを増やすことに繋がります。多少無駄かなと思うような外部とのミーティングでも情報収集をしていきます。さらに、関連メンバーとの定例会を設けて、自分の考えを可視化し、意見を貰うようにします。このように、自分から動き出さなければ、変化は生まれず、現状維持もしくは劣化していきます。「オーナー」を問うことで組織の実行力が上がっていきます。

ハコベルでは、こういった行動特性を「Ownership:主体性を持ち事業やサービスの課題、顧客・サプライヤーに向き合い物事を進める」として、バリューで定めています。

②「現場」を見ること

さらに、ハコベルでは、「Reality:課題は、机上で考えるのではなく、顧客・サプライヤー・社内の現場から原因を考え、一次情報を基に解決する」というバリューがあります。リモートでの商談も行いますが、現地でお客様からヒアリングする、現場の状況を見るなど、重視しています。

先の展示会でもあるお客様より「ハコベルさんは、マッチングの事業もしているし、足を運んでくれるし、現場を知ってくれている安心感がある」と仰って頂きました。

柳井さんの「経営者になるためのノート」では、

お客様の笑顔のために大切な3つのこと
①お客様をびっくりさせようと思わなくてはいけない
②お客様の声は重要だがその1枚上手を行こうとする思考習慣を持つ
お客様はまだ見たことがないもの、体験したことがないものを求めている。しかしお客様に教えていただけるのはあくまで問題点やニーズ。
③提供者である自分たちが、本当にいいと思うもの、本当に良いお店だと思うものを作る。

柳井 正「経営者になるためのノート」より抜粋

と、言われていますが、これを実現するにもやはり「本物(現場)」に数多く触れる機会が必要です。

このように私が挑んでいる新たな環境下では、今後のビジネス経験に有効な考え方を得られます。まだまだ成長できている実感があります。40代を越え、それなりの経験をしてきてもなお、成長したい、という方、年齢関係なく、いい環境だなと思った方とぜひ一緒に働きたいと思っています。ご興味ある方はぜひ、ご一報ください。


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