ドイツ野球は守りが弱い!?日本野球と比較
日本の野球とは全く異なるブンデスリーガ。
様々なデータを比較して違いを考えてみましょう。
※レギュラーシーズンの試合数においてNPBは143試合、ドイツは24試合と大きな差異があるため、単純な比較にならないと思いますが、どうかご容赦ください。
参考記録としてNPBは2019年、ブンデスリーガ(以下DBV)は2018年のレギュラーシーズンの成績を集計しております。
1 平均得点数・失点数
まずは、1試合における平均得点数・失点数です。
得点・失点ともにDVBがNPBよりおよそ2点高いという結果になっております。
1試合において2点はかなり大きな違いですよね。
ではその要因を考えてみましょう。
2 打撃成績
次は打撃成績です。
DBVの方が安打数が約1本多く、三振率も低いという結果になりましたが、それ以外は予想していたよりも差異はありませんでした。
つまり打撃成績が得点・失点数の違いに大きく影響している訳ではないようです。
3 投手成績
では投手成績を比較してみましょう。
特筆すべきは、防御率・与四球率です。
DVBの方が防御率なら約0.5、与四球率は2個近く高いという結果になりました。これらが少なからず、失点数に影響していると考えられます。
NPBの投手陣はやはり世界でもトップクラスですので、コントロールをはじめとした細かい技術が数字に表れていると考えます。
4 守備成績
守備成績に最も大きな違いが出ました。
失策数において、DBVの方がおよそ1.5回多いという結果になりました。
確かに筆者が実際にプレーしていた経験から見ても、NPBと比べて圧倒的にエラーが多いと感じました。また、記録に残らないエラーというのもかなり多かったと思います。
5 まとめ
以上の結果を踏まえ、DBVは投手力・守備力においてNPBと大きく差異があることが分かりました。
つまり、得点数や失点数の違いは打撃面ではなく、四球やエラーがらみでの得点・失点が大きく影響しているものだと考えられます。
今回の比較は試合数が圧倒的に異なるため、平均値で比較をしました。正確なデータとしては有効ではありませんが、一つの特徴として認識していただければと思います。
DBVはまだ野球発展途上国です。同じブンデスリーガでも上位球団と下位球団では実力が大きく異なります。従ってNPBの試合と比べても大差がついてしまうゲームも少なくありません。NPBのように所属チームの力が拮抗し接戦が増えると見ている方もさらに楽しめると思います。