本質はいつだってシンプルだ。
「シンプル」ってやつは情報量が少ないから、分かりやすいんだって思ってた。
でも、それは違ったみたい。
「シンプル」の情報量は多大で多量で、とにかく複雑。それが整理されているから「シンプル」なんだって。
だから、本質はいつだってシンプルだ。
って、訳の分からないことを言ってるが、ただの展覧会に行った感想である。
「佐藤可士和展」に行ってきた。
インスタでよく見るやつである。
スーパーミーハーなもんで、まぁとりあえず、行ってみた。
そしたら、とにかく圧倒された。その情報量に圧倒された。
どこまでも概念的で抽象的で、そして本質的なその作品たちに。
そいつらはとにかく「シンプル」だった。そして、情報量が少ない。ように瞬間的には感じるけど、実は「シンプル」は最も情報量が多くてさ。その複雑な情報たちが整理されているだけなんだなって。
特にロゴやパッケージ、そういったデザイン、ブランドは、最も抽象化されたもの、最も高次元なものだから、そこから具体に行くまでに無数に枝分かれしている。
情報量が少ないわけではない。無駄が少ないだけなんだと思う。だから、想像と解釈が無限にできて、そこにとてつもない情報量を感じたんだと思う。
そして、自分の思考が介入できる余白があって、現実を叩きつけられて苦しくなる。
思考自体に価値はなくて、現実社会に落とし込めないと。思いを形にできないと。脳内世界が変わっても、現実世界は変わらないっていう。
圧倒的な実力不足で、思考を価値あるものに変換できない自分のダサさに。表現力の乏しさに。
本質はいつだってシンプルだ。って。
このでっかいでっかいロゴたちに。そんな現実を突きつけられた一日でした。
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まぁこうやって、誰もが良いと思う作品を、ありきたりな視点から切り取って、SNSに書いてる自分を見ると、つくづくアート気質じゃないなって思う。
ポップに生ーきよ。
おしまい。