【吉岡直樹のジャズ・ベース・レッスン:その4】メジャー・スケールの6度、7度、8度の練習
こんにちは。名古屋のジャズ・ベーシスト吉岡直樹です。
コントラバスを演奏する方のお役に立てればということで始めたYouTubeのレッスン動画の9本目、10本目を公開しました。
第1回目以降の動画の内容は次のとおりです。
開放弦のテクニック
左手の形
左手の基礎づくり
ポジション移動
メジャー・スケール
メジャー・スケールの3度のインターバル
メジャー・スケールの4度のインターバル
メジャー・スケールの5度のインターバル
メジャー・スケールの6度のインターバル
メジャー・スケールの7度と8度のインターバル
なお、第7回目、第8回目の動画は、前回の記事からご覧いただけます。
練習の目的
これまでメジャー・スケールのインターバルを扱ってきましたが、今回アップした動画で一度インターバルの話は一区切りです。インターバルの練習は、メジャー・スケール「を」多角的に学ぶことに加え、メジャー・スケールのインターバル「で」ほかの2つのことを学びます。すなわち、運指法と左手のフィジカルなスキルです。
今回の2本の動画は、非常によいフィジカル(身体的)なトレーニングになるでしょう。
左手の「準備」の動き
この楽器の基本的なテクニックに「準備」がありますが、その重要性については、少なくとも私の周囲ではまだ十分に認識されていないように感じます。
「準備」の動きを身につけるには根気と忍耐が必要です。しかし、その割にこの動きを身につけたことによって得られるメリットが地味でわかりにくいといえます。よって、必要だけれどもなかなか取り組まないどころか、そもそも必要性が認識されていないのかもしれません。
私も動画のなかで「準備」の大切さについては十分伝えることができていないのかもしれません。しかし、「準備」の動きには、ミスを減らすこと、ピッチが安定すること、音色や音質の向上が期待できますし、速いパッセージを演奏する上でも有利にはたらくはずです。加えて、「準備」を意識した練習そのものが特に左手を強化するためのとてもよいトレーニングになります。
レガートで演奏すること
レガートで演奏することはこの楽器の基本です。
不味い蕎麦のように、ぶつぶつのベースラインでは安定感を欠いたバンドのサウンドになります。メロディやソロは、さまざまなアーティキュレーションで演奏するのですが(実はベースラインにもいえることです)、それでも演奏表現の幅や奥行きはいかにレガートに演奏できるかにかかっているといえるのではないかと思います。
今回の6度や7度は、この楽器にとってレガートに演奏することが非常に難しいのですが、ベースライン、メロディ、ソロには、6度や7度の動きも当然含まれます。ですから、しっかりと取り組むことが大切です。
動画
動画はこちらです。
2本の動画をまとめて見ると約40分かかりますので、お時間があるときにでもゆっくりご覧ください。
PDF版
今回の動画に関連してPDF版の教則本も作りました。
今回は上の2本の動画の内容とほぼ同じ内容です。
ポジション一覧
第13章 メジャー・スケールの6度
第14章 メジャー・スケールの7度
第15章 メジャー・スケールの8度
A4版、30ページの内容で、動画で使用した実際の音と左手の動きの対応を可視化した楽譜が中心です。有償での提供になりますが、もしよろしければご覧ください。
以下のリンクよりダウンロードしてご覧ください。
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