オランダ旅行記 2024.4.24〜2024.5.1
オランダ行きの機内に乗り込んでまもなく、となりに座った年配の男性が声をかけてきた。
「実は女房と席が離れてしまって、もし出来たら席を代わっていただけませんか?」
手荷物を座席上の収納棚にしまい、ペットボトルや携帯の充電機をセットし終えた後だったから、ぼくは少しうろたえた。それに、旅のスタートから計画が狂うのは幸先がいいとは思えなかった。
しばらくうーんと考えたが結局、荷物を抱え、ぼくは席を譲った。これはやさしさというよりも、人にものを言えない自分の性分である。
男性に