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【ヴィパッサナー瞑想】実際に参加してみて!DAY5 誰とも話さないからこそ生まれた猛烈な不安感⬛️

2024年10月2日-13日の12日間、ヴィパッサナー瞑想10日間コースに参加した。

前回の記事はこちら!↓

◻︎5日目
3日間のアーナーパーナー瞑想が終わり、昨日からヴィパッサナー瞑想に入った。
昨日はその変化であっという間に時間が過ぎていったが、、。


この日は自分にとって、このコース、いや、人生の中でも大きなターニングポイントとなった。

それは14:30-15:30のグループ瞑想の時間。


この時間は1日の中でも最も集中力が低くなってしまうため、より気を引き締めて瞑想に入った。

1時間動いてはいけない強い決意の瞑想。

その瞑想が始まった数分後のことだった。

急にこれまでに経験したことのない恐怖感に襲われた。

それは『大切な人の死』について。

スマホから離れて5日が経つが、急に家族やパートナーが亡くなってしまったら連絡は来るのだろうか、という不安がまず自分に押し寄せてきた。

このコースでは自分の身に何かあったとき用に、緊急連絡先をコース前に書いておく。
さらに、外部からの緊急事態の際はコースの電話番号にかければ私までお伝えしていただけることになっている。

そこで私は家族にはこのコースへの連絡先を伝えていた。


ただ…
その家族に何かあったら私に連絡する人はいない。
そしてなぜかパートナーには連絡先を教えていなかったため、そのパートナーに何かあったら、私まで連絡が来ることはほぼ不可能。


瞑想中にも関わらず、大切な人に何かがあったときに、自分は知ることすらないのかと考え始めてしまっていた。


何か良くないことが起きる→誰かが私に連絡するが連絡はもちろんつかない→私の居場所を調べ始める→どこにいるのかすらもわからない→私は10日目が終わったときに初めて知る

現実的に考えても、私までたどり着くのは長い道のりかつ、ほぼ不可能。


SNSではヴィパッサナー瞑想に参加することは発信していたが、それを誰かが覚えていてくれて、ヴィパッサナー瞑想のコースの電話番号を調べて、電話をしてくれることで私まで情報は届くが、期待はできなかった。


あと5日はスマホを見られないため、ここからその不安と付き合うことを考えたら、急に胸がキューっとなる感覚がした。

「何かがあったらここに連絡して」
というのを、大切な人はもちろん、
その人の周りにも伝えておくべきだった。

むしろそれが最も重要だった。

大切な人の側近にも連絡先を伝えるべきだった。


そんなことを考えているとどんどん考えが悪循環になっていった。
瞑想が終わるまでその考えは続き、胸が苦しくなった。

グループ瞑想が終わって個人瞑想タイムになっても、落ち着かなかったため、外に出て少し歩くことに。
すると外には4,5人が歩いていた。
なんとなく、同じ思いの人もいるのかな?なんて思ったりして。


何がこんなに苦しいのかを自問自答しまくった。
大切な人が亡くなってしまうこと、そしてそれを知らないまま時間が過ぎてしまうこと。
でもそれは今苦しんでも仕方がないと思うようになった。
亡くなってしまったことは変えられないし、それをいつどのタイミングで知ろうが苦しみは同じである、と。

そう思ったら少し楽になった。


それでもこんな気持ちになったのは初めてだし、苦しみを1人でしか抱えられないのも初めて。


普段はこういう気持ちになっても誰かを頼ることができるし、紛らわすものがある。
しかしここには何もない。


冗談抜きで、誰かにハグしてほしい、という気持ちになった。1人では抱えきれない思いになった。

振り返ってみれば、自分と向き合うこの聖なる沈黙があってこそ、こんな気持ちにもなれたのだろう。


5日目だからこそ、こんな気持ちにもなったのだろう。


後にも先にもなかなかできない気持ちになれたことを、今ではすごく貴重な体験ができたと感じている。


そして、この日の夜の講話がこの日の自分の気持ちをまさに回収してくれる内容になっていた…。

次回へ!

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