時間旅行のその先へ
先日、親子イントロクイズ対決をしました。
親チームのお題は「DREAMS COME TRUE(ドリカム)」です。
様々なイントロが流れる中、答えながらジンときたのが、「時間旅行」でした。
アルバム「WONDER 3」の最後を飾る曲。
初期のドリカムには、激しさやスリルとは無縁の、すごく平和な、だからこその幸せを歌う隠れた名曲が多くあります。
「時間旅行」もそんな一曲です。
歌の中に描かれているのは何気ない風景と、そこにある何気ない幸せ。
おねだりするのは指輪。
ダイヤでもプラチナでもなく、太陽のリング。
この曲が発表されたのは1990年。
22年先の変わらぬ幸せを約束する。
こんなに静かで、こんなに強いのが愛なのか!と、当時愛のなんたるかも知らないウブな中学生だった私は胸打たれ、憧れたのでした。
時は経ち。
妻と結ばれ、子に恵まれ。
2012年の金環食からさらに11年が過ぎました。
2012年は、愛する妻、愛する我が子と並んで、ご近所の保育園ママから借りた遮光レンズ(動き遅すぎて入手できなかった)を代わりばんこに目に当てながら、太陽のリングを眺めていました。
それはホントにささやかな、あっという間の出来事。
でも、「時間旅行」で描かれた“幸せ”の答え合わせができた気がしました。
大正解でしたね。
日々は何気ない日常の繰り返しと積み重ね。
だからこそ、そこにあるささやかな幸せが大切。
ややもすると忘れがちになりそうな日常の幸せこそ、大事にしたい。
「時間旅行」の歌詞に、その想いを新たにしたのでした。
一番好きな曲、「今度は虹を見に行こう」も同じアルバムに収録されてます。
こちらも“当たり前の幸せこそ大切”を歌い上げた隠れた名曲です。