天祢涼「セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎」
父の急逝を受け後継者として国会議員となった漆原翔太郎。
そのトンデモな言動で党の内外から批判を浴びる。
先代の漆原善壱《ぜんいち》の熱心な信奉者で、翔太郎の第一秘書に抜擢された雲井進は、そんな彼の言動に振り回されながら、有権者から持ち込まれた、あるいは翔太郎が自分から首を突っ込んだ様々な事件を解決していく。
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私の好みよりドタバタの度合いが強すぎるかなとは思ったものの、最後まで楽しく読めた。
計算なのか、単に強運な天然なのか、最後まで考えさせるつくりはうまい。
コメディ調にではあるけれど、社会派なテーマもちゃんと織り込んできていて、そちらの読みごたえも。