本当に良いナッジとは?#67
もはや聞いたことのないという人はいないのではないのかと思うほどに、そしてあまりにも聞き飽きたよと言わんばかりの単語「コロナ」
そのような状況下では、私たちにあまりにも大きな変化をもたらしました。それは良い意味でも悪い意味でも。
ただ、そのような状況下で成長した企業であるウーバーイーツは、良い意味での変化だと思います。
※ウーバーイーツについては、こちらの記事が面白いです!
今回は、ウーバー側がドライバーに仕掛けるナッジについて見ていきます!
参考:ナッジがわからない人向けの記事へのリンク
1.ウーバーが仕掛けるナッジとは?
端的に書くと、「ドライバーがアプリをログアウトすると、アラートを表示する」というものです。
ドライバーが終わろうと思っていると、アラートが表示されるわけで、そこからもう一度配達しようと勧めるものです。
これにもより、ドライバーに労働を行わせて、ウーバーイーツもドライバーも利益(給与)を得る構図です。
2.良いナッジとは?
ここで、良いナッジを振り返ってみます。
⭐️良いナッジとは?
①ナッジに透明性があり、決して誤解を招かない
→お互いがこれを承認し、仕掛けた側の意図が組めるようになる。
②やめる選択が容易であること
→強制参加にならないようにする。
③奨励する行動によって対象者が幸福になる
→win-winになることを目指す。
この3つが含まれているか否かが大事だと考えています。
3.ウーバーのナッジは良いナッジなのか?
ドライバーがもう休憩したいと思っていても、そのアラートによって、催促された気持ちになり、やめられないようになってしまうようでは、どうかな?と考えられます。
本当にwin-winの関係にするには、やめたい時への催促ではなく、ウーバーイーツをやりたくなるような仕掛けの方がいいのかな?なんて思います。
私が読んだHarvard Business Reviewの記事でも似たようなことが書かれていました。
ただ、ナッジがいいか悪いかではないことが前提です。ナッジは、人をそっと誘導してあげるようにするため、その人の意図と重ならない点があることをみられます。
オプトイン、オプトアウト方式の選択肢を活用した臓器提供意思表示に関する質問の論文などはそうかなと思います。
ただ、ナッジは社会全般から見れば、問題解決に十分な役割を果たしています。ナッジはそういう面で、私たちの生活改善に欠かせない存在であることは間違い無いでしょう。
今回のウーバーも然りです。
注意:このnoteは、2017年4月2日公開のHarvard Business Reviewを参考にしています。現在のウーバーの戦略については、分かりかねません。過去の事例として、参考程度に読んでいただけると幸いです。