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「7つの習慣」というベストセラー本は素晴らしく、悲しい。

とある事情により、「7つの習慣」という本を読むことになった。この本を読むのは二度目である。一度は、大学入学して数ヶ月後に呼んだことを記憶している。


そして、今回新たに読むことになった。1週間前に読み終えたのだが、やっぱり本書は素晴らしいかった。多くの学びが書かれており、自己啓発本が苦手である私にとって、数少ない良書であると思う。

そもそも、なぜ自己啓発本が嫌いかといえば、考え方ばかり押し付けられても、結局は「行動」しかないということ。そして、無理難題ななんちゃって自己啓発本が多すぎることが挙げられる。だから、専門書を読んで、深く学ぶ方が人生を豊かにしてくれると思う。あくまで、これは主観であることを記述する。

「7つの習慣」というベストセラー本は素晴らしい。ただ、悲しい。私の経験と他者の経験から学んで、とても悲しいと感じてしまう。

全てを書くと書ききれなくなるので、何が素晴らしいのか、そして、何が悲しいのかを1つずつ書きたい。そして、読んでくれた方にも考えてほしい。


素晴らしい何か。

「素晴らしいことを1つだけ挙げなさい」と問われたら、私は「習慣とそのためのtipsに帰着している」と答える。

どういうことか。先ほども書いた通り、どんな考え方をもっていようと"行動"しないと意味がない。行動すると、他者から確認である。そして、それが素晴らしいと、初めて考え方が素晴らしいと評価される(注意しておきたいのは、素晴らしい考え方があること自体を否定していない)。

そして、その行動は習慣化することが大切である。一度限りでも、チャレンジして、行動をとることも素晴らしいこと。ただ、それを習慣がする事はもっと素晴らしく、そしてそれこそが成功への道であると書かれてあった。これは同感である。

何かをするときには質と量の2側面を重視することがあるが、圧倒的量の前にして質だのどうだのは二の次だ。

その点で、私は素晴らしい本書に出会ったと、改めて感じたのである。


悲しい何か。

世界的に見ても、すばらしいと評価されている本書は数多の自己啓発本の中でも、そして今後発売される自己啓発本の中でも、常に上位を走り続けるだろう。

そんなに素晴らしい本書に悲しい要素はあるのだろうか。私もある一説に目を向けた。

Highパフォーマーは、モチベーションを自らあげられる人だ

この一説を否定しない。確かにそうだからだ。自らモチベーションを上げられる人は、Highパフォーマーに近づける。そしてそれを習慣化し続ければ、Highパフォーマーになれる。

しかし、Highパフォーマーになるために、必ず自らモチベーションを上げなければいけないのか。私はそうは思わない。

私は多くの病気を目の当たりにし、モチベーションを開けたくても、あげることができない人を見てきた。その人たちは、Highパフォーマーになれないのか。Highパフォーマーになる資格さえ与えてもらえないのか。

この本書は、そのような人たちを無視している可能性すらある。「7つの習慣」は『一般の方の7つの習慣』という隠れた部分があるのではないか。そんな疑問点も浮かんできた。私はそう思いたくないが、その可能性もあり、もしそうなら悲しい。私は悲しい。


どの本も素晴らしいし、決して無駄なものはないかもしれないが、すべての本は1から10まで全部正しいとは限らない。

みんながいうから良いんだ。世界で認められているから良い本だ。

そうではなく、もっと深く読んでみたら、自分の読んだ「7つの習慣」になるのかもしれない。

そしてその指標を持っておくことが大切なのではないかと、私は本書から得ることができた。



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ときえもん@impressioner
ここでサポートいただいたものは、全て私の母の病気への還元に使わせてただいています。