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出身と国籍とアイデンティティ

こんばんは。
今日は「rakuraku vietnam」さんの『初級ベトナム語文法第13課「私は日本人です」』の記録と感想です。

この回では、〜(国名)人という言い方と、「あなたは何人(どの国の人)ですか?」という質問の仕方を学びました。

英語では「What is your nationality ?」 何?/です/あなたの/国籍。

〜(国名)人の言い方は、日本語では、日本/人、というところを、ベトナム語では、人/日本、という語順になります。

そして相手に尋ねる場合。
日本語では、あなたは/どの/国/の/人/です/か?
ベトナム語では、あなた/です/人/国/どの?
という語順になります。

国名もいくつか学びました。ベトナム語での、ベトナム、日本、韓国、中国。
韓国も中国も「国」は同じ発音だったので、漢字にはそれぞれベトナム語での発音があるのかなと思いました。だから、漢字の国名はその組み合わせで発音されるのかな、と。
うまく調べられなかったのですが、これは「ハノイのタイベオ先生」の「一部のベトナム語は漢字で書ける!日本語ともよく似た漢越語の世界」で解説されていることなのかも知れません。
記事には、このようにありました。
「ベトナムでは、長らく中国の支配を受けていた関係で、もともとは漢字を使っていました。古典や、国の文書なども全部、漢文で書かれていました。そして、日本語と同じように、非常に多くの漢語がベトナム語として取り入れられてきました。こうした、ベトナム語に取り入れられた漢語、漢字語のことを漢越語といいます。実にベトナム語の語彙の70%近くが漢越語であるとも言われています」(「ハノイのタイベオ先生」〜一部のベトナム語は漢字で書ける!日本語ともよく似た漢越語の世界〜より引用)。

もともと漢字だったんですね。それを、元の発音を維持して、現在の文字で表記している。そのような言葉が、全体の70%ほどある、と。
日本語に、音読みの熟語(そもそも外来語)があったり、訓読みの言葉があったりすることと共通すると、説明されていました。

国籍(〜人)にも言葉にもルーツがあるのですね。
歴史を紐解けば他の国や地域と繋がっている。それが時代の流れで変わっていって、今の形が自分のアイデンティティと結びついている。

そういえば、英語の授業で「どこの人?」という疑問文は、「Where are you from ?」でした。これって国籍やルーツについての質問ではないですね。出身地を聞く質問です。
色々な国や地域、民族のルーツを持った人たちが、それぞれのアイデンティティを抱いて共に住んでいる国では、「何人ですか?」とか、国籍を聞くのも繊細なことなのかもしれないです。

一方、たくさんの民族で構成されてはいない日本人が、他の国の人と接するなら「どこの国の人ですか?」と思うのは自然なことだとも思うので。
聞いていいのかな、聞かれたらどう思われるのかな、気になります。
ベトナムの人たちにとっては、どんな気持ちになる質問なのでしょうね。

話があちらこちらに散らかってしまいました。
今日は以上です。

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