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#46 早乙女ぐりこさんのこと

はじまりはコロナ禍の2020年、日記屋月日だった。

何かでフヅクエのことを知り、下北沢のBONUS TRACKへ足を運んだ。そのとき、たまたま通りかかったのが日記屋月日だった。
小学生のときに読んだ「さと子の日記」に再会して、一気に記憶が呼び起こされた。
通常の書店では見たことのない名前も多く並び、その日に購入したうちの1冊が早乙女ぐりこさんの「東京一人酒日記」。自分の中にすーっと沁み込んでいく読みやすい文章にハマり、通販で購入できるものはほとんど入手して読んだ。
文学フリマというイベントに行けばご本人から直接買えるということを知り、そこからは差し入れを携えて年に2回足を運ぶようになる。
初めはBOOTHのメッセージ機能を使ってやり取りをし、そのうち手書きの手紙も出すようになった。
というわけで、わたしはぐりこさんのファン歴がそろそろ4年になる。
昨年の自身の個展にも来てもらい、初めてゆっくりお話することもできた。

年齢はわたしの方が一回りほど上だけど、読んだ本や見た映画が恐ろしく重なっている。ぐりこさんの日記に出てくるレビューを読みながら、自分が言葉にできなかった感情に名前をつけてもらったような気がして、そうだそうだそれが言いたかったんだとスッキリする。
恋愛のしかたや仕事に向き合う姿勢は、おそらく全く違う。
でもぐりこさんの文章に出てくる食べ物やお酒は本当に美味しそうで、手を伸ばしてみたくなる。

そんなぐりこさんがついに今年の4月商業出版本を刊行した。
しかもわたしが大好きな百万年書房から。
こんなにめでたいことはない。

ぐりこさんの公式ホームページのプロフィールには「好きな食べ物を三つ挙げろといわれたら、迷わず餃子・れんこん・クルミッ子と答える」とあるが、そのクルミッ子を文フリで最初に差し入れしたのはこの私!と声を大にして叫びたい。
4月は下北沢BONUS TRACKで開催されたBOOK LOVER‘S HOLIDAYでのミニサイン会へ。書影入りのチロルチョコもいただきました。

6月はクルミッ子とコラボした和のアフタヌーンティーにお誘いし、出版のお祝いもすることができた。

ぐりこさんきっかけで行くようになった文フリは東京だけでなく地方遠征もするようになり、わたしは相変わらず日記ばかり読んでいる。
好きな書き手さんが書き続けてくれることは、本当にありがたい。
これからも応援しています。
そしてご結婚おめでとうございます!

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