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心の荷物を預けなさい

普段私は、たくさんの人と触れ合いながら仕事をしている。
お客様、スタッフ、業者の人。
だから、一日の終わりに、「ひとり」になる時間は、私にとって至福になる。
この一日のバランスが、とても気に入っている。
動と静、陰と陽、地上に見える樹と、地中に張る根。

けれど、見えないものに敏感な友人が、ある日、私を見て言った。
「あら、あなた、色んなもの引っ付けてるわよ!」
そう笑って、エネルギーワークで、それらを取ってくれたことがあった。

接客中に、わたしの注意を引こうとする人たちのエネルギーがそのまま私のエーテル体だか、(何だったか)に残っているって。

なるほど。

ついでに、自分で取る方法も教えてもらった。
いや、実際には、自分で取るわけではないのだけど。

「簡単よ、
ただ、一日の終わりに天使にお願いしておけばいいの。
自分にひっついた他からのエネルギーコードを切ってくださいってね。」

以来、仕事帰りの車の中、
私はいつも天使にお願いする。
するとすぐにあくびが出て、身体が緩む。
最後には、天使へのお礼も忘れずに。

彼女は天使との繋がりが、よく見えるらしく、天使とのコラボも日常の一部で気取らない。

ある日、私は仕事で、ひとりの人から辛辣な攻撃を受けて、心ズタズタでいた帰り道、彼女に出くわした。

私の様子を見て、彼女は通りの角の木陰に私を引っ張って、すぐに癒しの天使を呼んでくれた。
その瞬間、私を覆っていた重たい雲が、カーテンを引くように消えて、信じられないほどの清々しさがやってきた。嵐の後に射してきた太陽の光と、澄んだ空気のように。

びっくりした。

もちろん、こんなに高速で、物事がいくことばかりでない。
なかなか思う結果がもたらされないことだって、ある。
世の中、「自分」のツゴウで動いているわけではないからね。

でも、彼女のお陰で、天使について知り、愛に包まれる体験は、今も私を和ませてくれる。
誰にでも、生まれたときからずっと、片時も離れずに私たちを見守ってくれている、守護天使のことを本気で知れば、人はきっと自分をひとりぼっちだと思わないだろうと思った。

天使にお願いする、
任せる、

それは、荷物を預けることなのだと思う。

私たちは知らず知らずのうちに、たくさんの重荷を抱えて生きている。
多くのことは、実際自分の手にあまる。

「人に迷惑をかけず」
「責任を持って」
「自分のことは自分でやる」
「出来ないのは、努力が足らないせい」
「それは、あなたがちゃんとあの時にやっていなかったから」

そんな言葉をまわりから、かけられ育って、いつか、誰に言われなくとも、その言葉を自分自身に言うようになる。

天使が言うには 「人間は何でもかんでも自分一人でやってしまおうとする」らしい。(困ったちゃんね、というニュアンスで。笑!)

でもね、天使は私たちのリクエストがない限り、助けることはしない。

そもそも、問題と答えは同じ場所に存在していない。
同じ次元には存在していない。

苦しみから出てきた解決策は、苦しみの波動をまとい、悲しみからのものも、その波動をまとう。
オレンジを絞れば、必ずオレンジジュースが出来上がる。

私は、 以前から、すぐに答えの出ないことは 天に投げることをしていた。
イメージの中で、ポイっと、どこまでも遠くに投げるものだから、それが天に届いて、私に、答えを戻してくれるまではきっと時間もかかるでしょう、とあとは呑気にしている。

答えは、いつもベストなタイミングでやってくる。

天にでも、天使にでも、お任せした後は、それを掘り起こしていつまでも「心配しない」、ことがコツ。
頼んだあとは、すっきりと、もう大丈夫、と清々しい気持ちになろう。
決して、疑うことなしに。


だから、どんどん頼んでしまおう。
自分の荷物を軽くしてしまおう。

世の中には、自分ではどうしようも出来ないことが、たくさんある。

すべてをコントロールしようとする、思い通りにしようとするから荷物は、どんどん重くなる。

でも、自分の思い通りのイメージを一度、手放して、お任せした後に、今の、あるがままを見てみれば、別にこれはこれで、今はいいのかもしれない、と、ほっとするかもしれない。

あるがままを、あるがままにさせておくこと。
それが荷物を預けてしまうこと。

ぜんぶ、自分が引き受けなければならないと、頑張らなくていい。

この世界は、安心して生きていける場所であるはずなのだから。


われわれは列車がすべての荷物を運んでくれることを知っている。列車に乗ってまでも、自分の小さな荷物を頭にのせて苦労する必要がどこにあろう。荷物をおろして安心しなさい。

ラマナ・マハルシ


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