カラダの傷は、セルフラブのバロメーター
以前の私の足、特に、すねのあたりはいつも傷だらけだった。
真っ赤に腫れあがっていることもあった。
何故だか、すねを掻きむしるくせがあった。
虫に刺されるなどして、痒みを感じたら、とことんその部分を、後先考えずに掻いた。そして気がつくと、赤くただれ、血が出ることもしょっちゅうだった。
夫はそんな私の足を見て、かわいそう、と言った。
どうして、そんなに自分のカラダをいじめるのか、と聞いたけれど、当時の私には彼が何を言っているのか、分からなかった。
痒いから、掻くのだ。ただそれだけなのに・・・。
それが、私が「セルフラブ」に目覚め、自分を大切にすることを優先するようになってから、意図せずとも、私の足は、どんどんきれいになっていった。
夏には、ストッキングなしで、素足でスカートがはけることに気づいたときには、びっくりした。
どこにも傷跡がないなんて、何年ぶりだったろう。
夫が言っていたように、私の足の傷は、自分が自分を大切にしていないことの現れだったのだと、悟った。
だから、今でも、どんなに小さくても傷を見つけたり、足だけでなくて、指の切り傷や、小さな火傷や、そんなことがあると立ち止まって、自分に聞いてみる。
自分に優しくしているかな、と。
自分への愛は、十分だろうかと。
働きすぎていないだろうか、
大好きなこと、やろうと決めたことを、やっているだろうか、
大好きな人と会っているだろうか、
カラダが必要としているものを、食べているだろうか、
ストレッチや、エクササイズを カラダにさせてあげているだろうか、
たっぷりと、質の良い睡眠をとっているだろうか、
惰性で、もう、自分には必要のなくなったものを やり続けていないだろうか、
朝日にあたって、風を感じて、小鳥の声に耳をすませてるだろうか、
月の満ち欠けに気づいているだろうか、
ひとりで静かに在る時間をもっているだろうか、
家の中は整っているだろうか、私の目にするものが、愛おしいもので満ちているだろうか、
どんな感情も、押し込めず、認め、受け入れているだろうか、
自分の真実ではないことを、語ってはいないだろうか、
自分が創造したいもの以外を、口にしていないだろうか、
自分をがっかりさせたり、イラっとさせる、小さな瞬間に気づいてあげているだろうか、
自分の内側のスペースは、いつもきれいだろうか、
どんな時も、自分の親友にするように、自分を励まし、褒めてあげているだろうか、そうやって、自分を安心させてあげているだろうか、
たくさん、自分を笑わせてあげているだろうか、
眠る前に、人生にあるすべての「ありがとう」を思って、満足して眠りについているだろうか、
そして、自分にとって大切なことは、何も諦めてはいないだろうか・・・
カラダの傷だけでなく、他人に厳しかったり、批判的だったりするときも、自分へのセルフラブを振り返ってみる。
自分への愛が十分なら、その愛は自然に、周りにも流れていくものだから。
私に、セルフラブの大切さを教えてくれた一冊。