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「力み」を取るにはどうすれば良いのだろう
こんにちは。今日は「力み」の対応について。
「力み」の弊害
人間なにかやるときには当然力を使い、エネルギーを使うわけですが、この「力を使う」と似て非なるものとして「力む」というものがあります。ここでは力むことを「無駄な力で動作を阻害すること」と定義して話を進めます。
上記の通り、力むことは「無駄な力」を使ってしまい、やりたい動作をできなくするというなかなかに厄介な代物です。
力みがある状態とは
定義付けができたところで、具体的に力みがある状態とはどういう状態を指すのでしょうか。私はこれを「心理的に緊張」している状態と考えています。
例えば何かの大会の決勝、あるいは人生の岐路での決断など、緊張を伴う場面では身体がこわばり(=無駄な力が入り)、口の中が乾いたり身体が震えたりして動作が阻害されます。
緊張の度合いはともかく、少しでも自分の緊張感に目を向けたとき、力みが発生するのではないでしょうか。
全力を尽くすためには力んではならない
ここまで見てきた通り力みは(少なくとも現代社会においては)デメリットが大きいものです。先の定義を読み替えれば、力みはエネルギーを浪費させ、身体を自在に動かせなくするものだからです。
もし緊張感と力みがなければ、いかなる場面でも自分の思う通りにエネルギーを使い、身体を動かし、自分の性能をフルに発揮できるからです。
力みの価値を捨てるには
しかし、緊張感と力みは慣れていない作業・状況に対して慎重に身体を動かす、という意味では評価できます。この仕組みがなければ多くの人が今より多くの怪我やミスをしているはずです。
ですが「何かをしたい」、特に「上手になりたい」場合はこの力みの価値を捨てる必要があり、そのためには作業や状況に熟練する必要があります。
逆に言えば、力んでいるということは、まだその作業に緊張感が必要な練度であり、もっと経験が必要だ、というサインなのかもしれませんね。