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恋なんて、しなきゃよかった。
二十歳の頃、千葉の八千代台に住んだことがあった。
京成線で日暮里から1時間くらい。縁もゆかりもない、まったく知らない街だった。
当時おつきあいした人に「一緒に暮らそう」と言われて借りた家。結局、彼がその家に入ることは、一度もなかった。
その頃、私はプロアスリートとして、朝は飲食店、日中は自分のトレーニング、夜はトレーナーのバイトをして稼ぎ、なんとか生活していた。
ずっと、恋をしている暇なんてな
リレーで「自分」を抜き去ったあの日
「運動神経抜群の人」
私は周囲にそう思われている。
アスリートとして活動して、引退後もトレーナー・インストラクターになり、スポーツ業界には長く携わった。今も、筋トレは趣味のひとつだ。
シングルマザーは、毎日が体力勝負。
滅多に風邪をひかない肉体は、私の武器だ。
しかし実は、子ども時代は全く運動ができなかった。
いわゆる「運動音痴」だったのだ。
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体格は標準だった。
運動会、ぽ