スポレートのレストラン・カフェまとめ:ウンブリアの城塞都市を美味しく楽しむ方法
今回のnoteでは、スポレートのおすすめカフェ・レストランについて書いていく。
筆者がスポレートに訪れたのは、今まで2018年5月と2020年10月の2回であるが、特に2回目の訪問の際には、首相令により、夕方18時以降の飲食店でのイートインが禁止されていた。
その上、お昼は文書館にこもり切りになっていたので、正直いって、2回目の訪問の時にはきちんとしたレストランに行くことができなかった。
そのためカフェがメインになるが、これまでに訪れた中でよかったお店を紹介していきたい。
1. トリック・トラック(Tric Trac)
こちらは大聖堂の目の前にあるカフェ。
2018年には、滞在中二回も訪れてしまった。
シックで落ち着いた雰囲気で、店主は、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood;1930-)のような燻銀のような魅力を持った人だという印象を受けた。
〜2021年10月追記〜
2020年秋(休業)と2021年春(時短営業)にスポレートを訪れた時にはお店に入れなかったのだが、2021年10月には再びこちらのお店に訪れることができた。
カプチーノは1.5€。
店内・テラス席ともに談笑するお客さんの姿も見え、とても和やかな雰囲気であった。
(2018年5月はiPhone SE、2021年10月はiPhone 11を使って撮影しているので画質が格段に良い)
トリック・トラック(Tric Trac)
住所:Via del Duomo, snc, 06049 Spoleto, Perugia, Italy
公式ホームページ:ristorantetrictrac.com
2. カッフェ・デッリ・アルティスティ(Caffè degli Artisti)
こちらは大聖堂から少し坂を下ったところにあるメルカート広場(Piazza del mercato)エリアにあるカフェ。
このエリアは飲食店が集まっていて、平素はとても賑やかである。
アーティストカフェと銘打っているだけあって、店内には、オペラをモチーフにしたと見られる飾り付けがいくつか見られた。
カッフェ・デッリ・アルティスティ(Caffè degli Artisti)
住所:Piazza del Mercato, 32, 06049 Spoleto, Perugia, Italy
営業時間:7:00-3:00am
3. カッフェ・コッリコーラ(Ristorante Bar Caffè Collicola)
こちらは2020年の訪問時に訪れたカフェ。
朝早くから開いていたので、朝ご飯が付いていない宿に止まった際にはとても重宝する。
好きなところに座っていいよと言われたので、テーブル席でのびのび。
テラス席が人気らしく、別の時間帯にここを通りかかったらランチ目当てに訪れるお客さんで賑わっていた。
カッフェ・コッリコーラ(Ristorante Bar Caffè Collicola)
住所:Piazza Collicola, 3/4/5, 06049 Spoleto, Perugia, Italy
営業時間:7:00-3:00 am(日曜定休)
公式ホームページ:caffe-collicola.business.site
4. パスティチェリア・テブロ(Pasticceria Tebro)
こちらは2020年の滞在中、宿泊先から文書館に行く際に便利な位置にあったため、2回ほど訪れたカフェ。
いかにもイタリアのクラシカルなパスティチェリアという感じである。
店内ではオリジナルのお菓子のほか、ヴェンキ(Venchi)のチョコレートが販売されていた。
コーヒーよりもジュースが飲みたい気分だったので、ピンクグレープフルーツのジュースと2.2ユーロとパスティーノ1.5ユーロをオーダー。
ガッツリ糖分補給できた。
こちらはラテマキアート。
「カフェマキアート」と言ったはずなのに、ラテマキアートが出てきた時には少し値段が高くなるかなと思ったけど、1.3ユーロしかしなかったのでほっとした。
カフェマキアートを頼む場合には誤解を防ぐために「マキアート」とだけ言った方がいいのかもしれない。
そのほか、何度か滞在中に訪れた時の写真はこちら。
雰囲気も落ち着いており、朝ちょっと立ち寄るのに最適である。
パスティチェリア・テブロ(Pasticceria Tebro)
住所:Via Filitteria, 6, 06049 Spoleto, Perugia, Italy
5. ミルコ・デッラ ・ヴェッキア(Mirco della Vecchia)
こちらはスポレートでは珍しいチョコレートカフェ。
ミルコ・デッラ・ヴェッキアというブランドのチョコレートを専門に扱うお店であり、お店の中でチョコレートを作っているわけではないとのことであった。
様々なプラリネチョコが一粒から味わうことができる。
筆者はペペロンチーノというちょっと変わったプラリネチョコ1ユーロとカフェマキアート1ユーロを頼んだ。
ピリッとした風味を舌に感じながら、コーヒと共に味わうチョコレートは絶品であった。
ミルコ・デッラ ・ヴェッキア(Mirco della Vecchia)
住所:Via Gesuiti 10, 06049, Spoleto, Italia
店舗公式Facebook:Cioccolateria Spoleto (Mirco della Vecchia)
ブランド公式ホームページ:mircodellavecchia.it
6. アート・カフェ・スポレート(Art Cafè Spoleto)
こちらは2018年に訪れたカフェ。
アートカフェという名の通り、店内にピアノがあったり、劇場のポスターが貼ってあったり、音楽の街スポレートらしいカフェである。
カウンターにはワインがずらりと並ぶ。
この時はカウンターでカプチーノとバターたっぷりのプレーンクッキーをいただいた。
席数も多くゆったりしていたので、ちょっと落ち着いて休憩したい時には良さそうである。
アート・カフェ・スポレート(Art Cafè Spoleto)
住所:Corso G. Mazzini, 43, 06049 Spoleto, Perugia, Italy
営業時間:6:30-24:00
公式ホームページ:artcafe-spoleto.it
7. クオーレ&サポーレ(Cuore & Sapore)(現在休業中)
こちらは2018年に訪れたお店なのだが、残念ながら今のところ休業中とのことである。
しかしながらこちらで食べた料理の味が忘れられないので、今回書くことにした。
まず前菜に出された大麦のサラダと付け合わせのパンが凝っていて、最初から注文したものに対する期待が膨らむ。
テーブルセッティングも素敵であった。
前菜に頼んだのは、「スポレート名物パンのサラダ」(Panzanella tipica spoletina)。
こちらは自家製パンとバジルをふんだんに使ったサラダである。
パンのサラダ?というと不思議な感じがするかもしれないが、イタリアではパンツァネッラというパンのサラダはポピュラーな料理である。
このレストランのパンツァネッラは、タルタルのようにお洒落に飾り付けられてサーブされた。
そして二皿目は「軟骨入りサラミのカルパッチョ、フェンネル、干しぶどう、アーモンド添え」(carpaccio di coppa di testa, finocchio, uvetta e mandorle)。
実はこの料理、筆者がイタリアで暮らす中で食べたイタリア料理の中で一番美味しかったと思っている料理である。
と言っても外食する機会が少なく、普段から自炊率95パーセント超えの筆者が行った正式なイタリア料理のお店なんて数が知れているけど、どこのお店に行ってもこのお皿に匹敵するものには出会えていない。
コッパ・ディ・テスタとは、豚の頭や軟骨、鼻を煮込んで固めたサラミでありコリコリとした食感が特徴的である。
これを薄くスライスして甘酸っぱいビネガーでさっぱりと仕上げている。
このような臓物系のサラミというとちょっと重たいイメージがあったのだが、そのイメージを払拭する料理方である上に、添えられていたフェンネルと干しぶどうがまたいい仕事をしている。
軽めの二皿でちょうど良い満腹感を感じる夕食、食後には缶に入ったクッキーを出してもらったのであった。
クオーレ&サポーレ(Cuore & Sapore)
住所:Via Benedetto Egio, 5, 06049, Spoleto, Perugia, Italy
公式Facebook:Cuore & Sapore
8. リストランテ・アポッリナーレ(RISTORANTE APOLLINARE)
こちらも2018年に訪問したレストラン。
スポレートの中でもとても格式のある老舗のレストランとのことであった。
アンティパストが大体9-15ユーロ、セコンド・ピアットが12-24ユーロという値段設定のお店(プリモ・ピアットの値段は記録していなかった)。
落ち着いた内装。
まずはスターターとしてパンと軽めのサラダがサーブされる。
こちらはフリードリヒ2世風のいろいろ野菜のサラダ(Foglie di misticanza alla Federico II)10ユーロ。
どのフェデリーコなのか、フリードリヒなのかちょっと考えたが、おそらくローマ王・シチリア王のフリードリヒ2世(Friedrich II;1194-1250)のことであろう。
ナッツ、季節のベリーが使われたサラダであったが、このレシピの由来が気になるサラダでもあった。
そしてこちらはノルチャのトリュフ添え、ピエモンテ牛のタルタル(Tartare di Fassona con salse leggere polline e Tartufo di Norcia)13ユーロ。
二皿とも前菜のようになってしまったが、タルタルが食べたかったからしょうがない。
えびせんのようにサクサクした薄いチップスに、タルタルをのせながら少しずつ食べた。
このお店では、他にもノルチャのプロシュートなど、お隣の都市ノルチャの食材を使った料理が多かったのを記憶している。
食後はコーヒーと小さなクッキーたち。
イタリアでこのような正式なお店に一人で入るという行為はちょっと異常なのかもしれないが、しょうがない、史料調査で来ている以上、一人でお店に入るしかない。
お店の人が内心どう思っていたかはおいておいて、とても優しく接客をしてくださり、スポレートで贅沢なひとときを過ごすことができたのであった。
リストランテ・アポッリナーレ(RISTORANTE APOLLINARE)
住所:Via Sant'Agata, 14, 06049 Spoleto, Perugia, Italy
営業時間:12:00-15:00/ 19:30-22:30(火曜定休)
公式ホームページ:ristoranteapollinare.it
9. カフェ・デイ・ティギ(Caffé dei Tigli)
こちらはスポレートの鉄道駅と市街地を結ぶ道の中間くらいにあるカフェ。
朝早くから夜遅くまで営業しており、1日中利用することができるようである。
ショーケースを見てみると、パニーノやミニバーガーのほか、クッキーやマフィンなど甘いものもある。
筆者が頼んだのは、エスプレッソ1ユーロとクッキー0.8ユーロ。
嬉しいことに、コップ一杯の水を無料でつけてくれた。
日本では当たり前の光景かもしれないが、イタリアでは水は無料ではない。
ちょうど喉が渇いており、エスプレッソだけでは喉の渇きは治らないだろうなと思っていたのでちょうどよかった。
席料もかからず、テーブルでゆっくり休憩できたのであった。
カフェ・デイ・ティギ(Caffé dei Tigli)
住所:Largo dei Tigli, 7, 06049 Spoleto, Italy
営業時間:6:00-22:00
公式ホームページ:metro.bar
10. アパートのキッチンで自炊
さて、2020年にスポレートに訪問した時には、冒頭で書いたように、レストランで外食することはできなかった。
そのためアパートで夜な夜な自炊をしていた。
幸い宿泊先のアパートのキッチンは使いやすい上に、備え付けの食器も素敵なものばかりであった。
スーパーで野菜や魚、肉を買えば立派な夕食を用意することができる。
こちらは量り売りのプロシュートとラルドを熟柿に巻いてのせたサラダ。
プロシュートは100gで2ユーロほど。
そのまま食べるとしょっぱいけど、野菜や果物と合わせると味がまろやかになる。
また季節の柿とプロシュートは相性最高である。
こちらはサーモンのハーブソテー。
ちょっと焦げてしまったところはあるが、一人分に切ってもらった鮭をオリーブオイルと塩胡椒、おまけでもらったハーブとともにフライパンで焼いただけのものである。
鮭は確か200gで3.5ユーロほど。
外で食べるより安上がりな上に、しっかり脂がのっていてシンプルな味付けでも美味しい鮭であった。
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以上、スポレートで食べたものを色々紹介した。
この他にも美味しそうなカフェやレストランはブックマークしてあるので、また気兼ねなく外食できる時になったら、滞在時に訪問してみたいと思っているのであった。
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