フィオライオ・ビアンキ・カッフェ(Fioraio Bianchi caffe):花屋さんによるコンセプトカフェがブレラ地区に
ミラノの街中にはキオスクのようなサイズの花屋さんが点在しているが、こちらのブレラ地区にある花屋は、一風変わっている。
店内に入ると、センスよく配置された花に目が奪われるが、それもそのはず、こちらのカフェは、もともと花屋であった。
2004年に、この場所で花屋を長年営んでいたレイモンド・ビアンキ氏であったが、店を閉めることに決意した。
それに対して、ミラノの投資家が資金提供することで、花屋とバールがコラボレーションした店が生まれたわけである。
「このビストロは、小さな劇場であり、訪れる人は、その場の人と軽妙に会話を交わす役者である。」
と公式ホームページに書かれているように、こじんまりとした空間ながらも、カメリエーレ(Cameriere: 給仕)のサービスは行き届いて、心地よい空間である。
ランチは、20ユーロ前後と少し高めの設定であるが、この日注文したローストポークとローストチキンはどちらも素材の味を生かした味付けであり、かつ、洗練された盛り付けであった。
なお、入り口のバールスペースでは、エスプレッソ1ユーロと気軽に楽しむことができる。
お洒落なバール・カフェの激戦区のブレラ地区の中でも、センスと味にこだわったカフェとして、町の人に愛されている店である。
参考:「Vol. 5 イタリア:フィオライオ・ビアンキ・カッフェ/ コーヒービジネス最前線」『全日本コーヒー協会』(2014年8月記事)
フィオライオ・ビアンキ・カッフェ(Fioraio Bianchi caffe)
住所:Via Montebello, 7, 20121, Milano, Italy
営業時間:8:00-24:00(月曜から土曜)、日曜定休、花屋は9:00-21:00の営業
公式ホームページ: fioraiobianchicaffe.it