ミラノ フオーリ・サローネ2019 レポート(23):ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ), "Journey of a Raindrop"
2019年のサローネ期間中、イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)は、ミラノの旗艦店にて、オランダ人デザイナーであるヨーラン・ファンデルウィール(Jólan van der Wiel)の作品「Journey of a Raindrop:水の不思議な魅力」を展示する。
アムステルダムのヘリット・リートフェルト・アカデミー( Gerrit Rietveld Academie)で学んだ後、2011年、アムステルダムで事務所を開いたファンデルウィール。
以降、鉄やセラミック、ガラス、アクリルといった素材を使って作品を作った。
また2012年以来、彼は、重力の椅子(Gravity Stool)によって国際的に高い評価を得るようになる。
今回のサローネでは、自由自在に形を変えリサイクル可能な約700メートルの透明のアクリルのパイプを使った。
こちらは、無数の小さなポンプのついたチューブ内を水滴が動く、旅をするというもの。
「まるで重力がないかのように、軽やかに雫が動き回れるような技術を選んだ」と本人は言う。
細いパイプ越しに店内を観察していると、ゆっくりとした水の動きに、不思議な安心感を覚える。
ISSEY MIYAKE, "Journey of a Raindrop:水の不思議な魅力"
住所:ISSEY MIYAKE, Via Bagutta 12, 20121, Milano
会期:2019年4月9〜14日(10:00-20:00)