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ミラノのカフェ・パスティチェリア5選 vol.22:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

このシリーズも第22回目になったが、今回も美味しいお店を紹介していきたい。

なお、今回はクリスマスと年末年始だけの期間限定のカフェ兼ブティックも登場するので、ミラノのクリスマスの雰囲気を味わっていただけたらと思っている。



1. ラ・メディナ(La Medina)

こちらはセンピオーネ公園のエリアにあるモロッコ風カフェ。

朝から19時まで開いており、朝食からアペリティーボまで楽しむことができる。

モロッコのお菓子が色々、写真付きでわかりやすい。

ミントティーなどの本格的なお茶もあるが、さすがイタリアということでイタリアのカフェによくあるようなエスプレッソやマキアートも色々ある。

またクスクスやタジンなどの食事メニューもある。

ショーケースには色とりどりのお菓子たち。

普通のイタリアのカフェではななかなか見ないものもたくさんある。

内装もカラフルでとても可愛らしい。

注文したのは、マキアート1.2 ユーロとピスタチオとアーモンドのお菓子1.4ユーロ。

ピスタチオのお菓子は、もっちりした食感で、まるでピスタチオのきなこねじりといった感じであった。

花びらがちょこんと乗っており可愛らしい。

他にも試して見たいお菓子がたくさんで色々試したくなった。

休日の昼過ぎに行ったところ、店内は満席。

ランチやティータイムをゆっくり楽しみたい人には予約を推奨する。



ラ・メディナ(La Medina)

住所:Via Tolentino, 1, 20155 Milano, Italy

営業時間:7:30-19:30(月曜から土曜)、9:00-19:30(日曜)

公式インスタグラム:@la_medina_milano


2. ダシ・パスティチェリア(Dashi Pasticceria)

こちらはロレート駅(Loreto)近くにある中国茶と中国菓子を楽しむことができるカフェである。

2024年9月にオープンしたばかりという新しいお店。

店内は中国風の家具や雑貨で飾られている。

写真付きのメニューはこちら。

ショーケースの中を見ると、中国風と言いながらも抹茶のティラミスやミルクレープ、チーズケーキもあり、創作の日本風お菓子も扱っているようである。

カラフルなパイ饅頭など。

ほか、日本の上生菓子のような繊細なお菓子も売られていた。

お茶のメニューはこちら。

鉄瓶に入って提供されるようなクラシカルなお茶からバブルティーまである。

席はこのように凝った造りとなっている。

お茶を待つ間に店内の雑貨を物色。

店名のDashiを見ると、日本語の出汁を連想してしまうが、大囍(Daxi)という中国語から店名が付けられているようだ(拼音は違うけど)。


友人と二人で注文したのは、桃の烏龍茶6€、小豆のパイ3.5€、芍薬の形をした上生菓子6.5€、これらを二人でシェア。

お盆やお皿が可愛いのでついつい写真をたくさん撮ってしまう。

こちらの上生菓子は確かに一個6.5€と高いが、大きさは日本の一般的な上生菓子の2-3倍くらいはあり、また精巧な造りである。

3.5ユーロのパイの方もお花の形で可愛い。

ミルクレープにも惹かれたのだが、せっかくならばと伝統的な中国菓子を注文したわけである。

イタリアでこんな上生菓子を食べることができるなんて感動である。

中はタロ芋が入っており、ほんのり紫色である。

鉄瓶に入った香りのよい烏龍茶を飲みながら、甘いお菓子をちびちびと食べた。

ゆっくり話しながらお茶をすることができ、贅沢な時間であった。

他の中国菓子のメニューも試してみたいところである。


ダシ・パスティチェリア(Dashi Pasticceria)

住所:Via Nicola Antonio Porpora, 14, 20131 Milano, Italy

営業時間:12:00-24:00(火曜から金曜、日曜)、12:30-24:00(土曜)、月曜定休

公式インスタグラム:@dashipasticceria



3. ジーノ(Gino)

こちらはミラノ中央駅からマルペンサ空港へ行く途中のバスの中から見かけ、気になって入ってみたお店。

バスの中から見た時には、外のテラス席が賑わっていたので「美味しい店に違いない」と思ったのであった。

カゾレット(Casoretto)というミラノ中心部から見て北東に位置する地区にあるお店であるが、ロレート駅(Loreto)からも一応徒歩圏内である。

店内のショーケースには甘いものも軽食も色々並んでいた。

今時、エスプレッソが席料なしで1.1ユーロとはなかなか貴重な存在。

出来立てのピッツァやパンツェロッティ(揚げピザ)など。

お菓子の種類も色々あり、つい目移りしてしまう。


休日の昼過ぎ、地元の人と思われる人たちが続々と入店していた。

ピスタチオのバーチ・ダーマもあり美味しそう。

そのほか手作りのクレミノというチョコレートも。

頼んだのは、マキアート1.1ユーロとピスタチオのチョコレートボール1ユーロ。

熊のラテアートが可愛らしい。

このピスタチオチョコもリンツのリンドールを一回り大きくしたサイズであり、食べ応えがあり、かつ程よい甘さで美味しかった。

せっかくラテアートにしてくれたので写真をたくさん撮った。

よく見るとGinoとお店のオリジナルカップのようである。

ガイドブックに掲載されていなくても、地元の人は美味しいお店をちゃんと知っている。

そんな感じのローカルで安い、かつ人気のお店なのであった。


ジーノ(Gino)

住所:SPexSS11, 27-23, 20131 Milano, Italy

営業時間:6:30-18:00(月曜から土曜)、7:30-13:30/ 15:00-18:30(日曜)



4. カフェテリア・モレッリ(Caffetteria Morelli)

こちらはイーゾラ地区にあるナポリコーヒーのお店。

イタリアのカフェでたまに見るこの写真、美味しいコーヒーを飲める場所であることを期待させてくれる。

ショーケースにはブリオッシュやお菓子などなど。

結構大きめなブリオッシュやカンノーリが1.3ユーロから1.5ユーロなどと全体的にお手頃価格。

ケーキやクッキーもある。

店の奥はテーブル席となっている。

コーヒーのメニュー表はこちら。

エスプレッソが1.2ユーロ、カプチーノが1.6ユーロと比較的お手頃。

ナポリ式のエスプレッソ1.2ユーロとクッキー0.9ユーロを注文。

この奥にあるホイップクリームは無料でコーヒーに好きなだけ入れることができる。

当初マキアートを頼もうとしたのだが、このホイップクリームを入れるならばエスプレッソがいいということでエスプレッソを注文。

値上げに終わりが見えない中、このようなクリームを無料で提供してくれるなんてとても太っ腹である。

ティースプーン2杯分の生クリームをエスプレッソに入れた。

なんとも魅力的な図。

クリームは少し甘味があり濃厚なミルクの味をダイレクトに感じることができるものなのだが、デミタスカップサイズのエスプレッソにちょっと加えただけなので、そこまで重たくなく、ちょうどよい量を飲み切ることができる。

とろりと濃厚なエスプレッソにミルキーなクリームが溶け込み、ついついもっと飲みたくなるが、このデミタスカップの小さなサイズで飲むからこそいいのであろう。

何気なく砂糖の袋を見たら1902年から続くお店とのこと。

0.9ユーロのクッキーの方もザクザクと香ばしく、コーヒーによく合う。

またクリームとエスプレッソの組み合わせを味わいにお店に行きたいと思っているところである。



カフェテリア・モレッリ(Caffetteria Morelli)

住所:Via Pietro Borsieri, 29, 20159 Milano, Italy

営業時間:6:30-19:30(日曜定休)



5. ヴィンチェンツォ・ダスカニオ ブティック&カフェ(Vincenzo Dascanio Boutique & Cafe - Milano)

こちらは毎年12月から翌年の1月にかけて期間限定で出店するクリエイティヴ・ディレクターのヴィンチェンツォ・ダスカニオのブティック兼カフェ。

ポルタ・ロマーナに事務所を構えるヴィンチェンツォ・ダスカニオは、イタリアのフォーシーズンズホテルやマンダンリンオリエンタルホテルの内装も手がけるなど幅広く活動している。

期間限定のショップは、サンバビラ駅の近くにあり、一階と地下が雑貨店、二階がカフェという造りになっている。

クリスマスオーナメントが色々販売されている。

ヴィンチェンツォ・ダスカニオは、大企業のイベントや結婚式などの演出も手掛けているとのこと。


また地下にもクリスマスの部屋やテーブルを彩る様々な飾り付けがディスプレイされていた。

こちらは全てロウでできている。

食品サンプルのようにリアルではないが、おもちゃのような蝋燭もまた可愛らしい。

クリスマスオーナメントはどれも繊細な作りで可愛らしい。


また一階にはテイクアウト専門の菓子ブースもある。

パネットーネやアドベントカレンダーなど、クリスマスらしいお菓子に心が躍る。


トナカイやクリスマスツリーのケーキが人気のようだ(一つ12ユーロ)。

2階がカフェブースである。

期間限定ショップということもあり、休日はかなり混み合っている。

予約ができるようなので、確実に座りたい人は予約がおすすめである(ランチしか予約できない日もあるので注意)。

またカフェブースには、コーヒーを気軽に楽しめるカウンターもあり、お店を見回った後にカウンターでコーヒーを飲む人も次々と注文していた。

ショーケースにはカラフルなブリオッシュがいろいろ。

(クッキーも食べたかったが一枚2.5ユーロと言われ諦めた)

マキアート1.5ユーロを注文。

歩き回って疲れた体に、濃いエスプレッソをキュッと体に流し込むと力が湧いてくる気がする。

綺麗なものをたくさん見て興奮状態の頭を冷やしつつ、カフェをゆっくり啜った。

またヴィンチェンツォ・ダスカニオオリジナルのパネットーネも販売されていた。

帰りに見たガレリア内の2024年のクリスマスツリー。

今年はディオールが提供したツリーが飾られていた。

まだまだクリスマスシーズンは始まったばかりの12月上旬。

一年の中でわずかな期間であるが、美しく彩られる街を楽しみたい。


ヴィンチェンツォ・ダスカニオ ブティック&カフェ(Vincenzo Dascanio Boutique & Cafe - Milano)

住所:Via Pietro Verri, 5, 20121 Milano, Italy

ヴィンチェンツォ・ダスカニオ公式ホームページ:vincenzodascanio.it/it

公式インスタグラム:@vincenzodascaniostudio

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