イタリア・ミラノで訪れたい、こだわりのセンスを感じるセレクトショップ5選
これまでこのnoteでは、ミラノでおすすめのヴィンテージショップを紹介したこともあるが、今回はセレクトショップを特集したい。
一応、usedの商品を扱っているお店をヴィンテージショップとカテゴライズしたのに対し、新品の商品がそのお店のコンセプトやセンスに従って販売されているお店をセレクトショップとして分類した。
ファッションの街ミラノには、それこそ数多くの服飾店が存在するため、気になるものは一つ一つ足を運んで記事にしていけたらと思っている。
参考:これまでに特集したミラノのヴィンテージショップ
1. モード・ミラノ(Modes Milano)
こちらはリソルジメント広場(Piazza Risorgimento)前にあるセレクトショプで最寄りは地下鉄4番線のトリコローレ駅(Tricolore)。
サン・バビラ駅(San Babila)にも近く、ドゥオーモから歩けないことはない。
このセレクトショップは、ミラノだけではなく、パリやイタリアの他の都市などにも店舗があり、それぞれの店舗が凝った内装となっている。
店内にはメンズ、レディースの服がおしゃれにディスプレイされており、取扱ブランドをざっと見ると、コムデギャルソン、マルジェラ、ドリス・ヴァン・ノッテン、バレンシアガ、アクネ・ストゥディオスなど、パリファッションウィークに参加するブランドがわりと多い印象を受けた。
ミラノにはドリス・ヴァン・ノッテンの店舗がないために、このようなセレクトショップかヴィンテージショップで探すことになる。
エレガントかつユニークなハイブランドの商品が色々並ぶ。
服飾品だけではなく、香水や本の販売もされていたモード。
服好きな方はじっくり時間を使い、訪問した方がいいかもしれない。
モード・ミラノ(Modes Milano)
住所:Piazza Risorgimento 8, 20129, Milano, Italy
営業時間:10:30-19:30(日曜定休)
公式ホームページ:modes.com
2.スラム・ジャム(Slam Jam)
こちらはスフォルチェスコ城近くのセレクトショップ。
1989 年に ルカ・ベニーニ(Luca Benini)がオープンした本店はイタリア・フェラーラにあり、ストリートウェアという言葉が存在する前から、アンダーグラウンドな、前衛的なファッションを好む層からの支持を得ていた。
ミラノでもパリでもロンドンでもない、ヨーロッパのファッション界から遠く離れたフェラーラに本社を置く Slam Jam は、その卓越したセンスから、アート、音楽、クラブを好む人々の拠り所となった。
フェラーラ郊外の田舎の小さな倉庫から始まった スラム・ジャムであったが、この30 年で、ファッションやアート、サブカルチャーを好む人を対象とした文化機関となった。
店内のディスプレイもシンプルで洗練されており、ギャルソンやドリス・ヴァン・ノッテン、キコ・コスタディノフ、OAMCの他、様々なブランドがあるのでお店のHPを要チェックである。
前衛的なファッションアイテムのほか、おしゃれなスニーカーが特に多い印象を受けたので、スニーカー好きな方にも勧められるお店である。
スラム・ジャム(Slam Jam)
住所:Via Giovanni Lanza, 1, 20121 Milano, Italy
営業時間:10:30-19:30(日曜月曜定休)
公式ホームページ:slamjam.com
3. ブリティッシュ・ボックス(British Box)
こちらはポルタ・ヴェネツィアエリアにある1990年創業のセレクトショップ。
セレクトショップと言っても洋服ではなく、香水や雑貨、ビオ食品、革製品など様々なものの取り扱いがある。
ちなみにお店のHPは、2024年現在、2000年代風のHPで更新が止まっているようだが、それがまた味があっていい気がする。
お店の名前の通り、英国の紅茶やお菓子の取り扱いが多い。
また写真には収めていないが、イギリスのエリザベス女王愛用のバッグとして知られているロウナー(Launer)のバッグの取り扱いもある。
このお店の香水のセレクションは特に素晴らしい。
お店の方に聞いたところ、デパートや免税店では扱いのない、量産はされていないけどこだわりのメーカーのものを揃えているとのことであった。
筆者の愛用するパリの香水ビエナイメ(Bienaime)もここで購入することができるとのこと。
わざわざイタリアまで来てイギリスの製品やまた嵩張る香水を買うのは変かもしれないが、英国の食品や雑貨、そして世界各国の香水のセレクションは必見である。
ブリティッシュ・ボックス(BRITISH BOX haute perfumery est. 1990 Leather Goods & Home Decor Tea & Food Bio Cosmetics & Shaving)
住所:Via Melzo, 34, 20129 Milano, Italy
営業時間:10:00-14:00/ 15:30-19:30(日曜定休)
公式ホームページ:britishbox.it
4. イマリカ(Imarika)
こちらはポルタ・ヴェネツィア駅(Porta Venezia)近くにあるレディース専門のセレクトショップである。
その歴史は服飾店にしては古く、40年以上前にベネデッタ・べヴィラクア(Benedetta Bevilaqua)と マリア・べヴィラクア(Maria Bevilaqua)姉妹によってオープンした店である。
今は、彼女たちの息子世代がこのショップを運営しているとのこと。
世界中のコレクションブランドやでザイナーズブランドがここでは取り扱われているが、個性的かつ華やかなアイテムが多い印象を受ける。
ちょうど夏前に訪れた時には、バカンスに来ていきたいような鮮やか、かつフェミニンなアイテムがディスプレイされていた。
若々しい柄やフォルムのアイテムも多いが、どれも品があり、イタリアやフランスの避暑地でマダムが着ていそうな洋服という印象を受けた。
エレガントだけど遊び心がある、そんなアイテムを探している人におすすめである。
イマリカ(Imarika Sas Di Bevilacqua Benedetta E C.)
住所:Via Giovanni Morelli, 1, 20129 Milano, Italy
営業時間:15:00-19:30(月曜)、10:00-13:30/ 15:00-19:30(火曜から土曜)、日曜定休
公式ホームページ:imarika.com
5. アントニア(ANTONIA)
最後に紹介するのはスフォルチェスコ城から近いところにあるアントニア(Antonia)である。
19世紀の建物が使われている店内は、大理石での床が特徴的であり、高級感がある。
メンズとレディースのエリアは分かれているが、レディースのエリアをさっと歩いてみると、セリーヌ、アライア、ディオール、サンローラン、ロエベ、ボッテガベネタなど数多くのコレクションブランドの靴やかばんがディスプレイされていることに気づいた。
このディスプレイの仕方、とてもおしゃれである。
コレクションブランドより、日常に使いやすい、かつ洗練されたデザインのアイテムが並んでいる印象。
一方で、服の方は、ちょっと手頃な、コレクションブランド以外のものもある。
靴やカバンはコレクションブランドで、洋服はモードというよりも、よりラブリーかつエレガントで日常使いしやすいものが並んでいるという印象。
こちらはメンズのエリア。
メンズのエリアの写真は少ないのだが、ホームページに取扱ブランドが掲載されているの参照されたい。
ドゥオーモなどの中心部の観光地からも徒歩圏内なので、ついでに立ち寄るのにおすすめである。
アントニア(ANTONIA)
住所:Via Cusani, 5, 20121 Milano, Italy
営業時間:10:30-19:30
公式ホームページ:antonia.it
以上、ミラノでおすすめのセレクトショップを紹介した。
旅行でミラノに来るとなると、円安の影響で最近ではなかなか服飾店にも寄りにくく、免税店やアウトレットモールでの買い物をお目当てにしている人もいるであろう。
セレクトショップは、そのような割引はないものの、いずれもお店のコンセプトに従ってアイテムが選ばれており、お店の中を見るだけでも楽しい。
自分にとってピンと来るものがあったら、ぜひ、足を運んで、お店の中で商品を見ていただけたらと思っている。