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【読書】「フェミニズムがひらいた道」上野千鶴子著①【ウーマン・リブの背景と第1波フェミニズム】

今回の読書感想は
「フェミニズムがひらいた道」
上野千鶴子著

フェミニズムについて
勉強していきたいと思います

本書は
6章で構成されていて
割とサクッと読めました

「2時間で読める教養の入り口」
がキャッチコピーみたいです
入門書としておすすめです

今回は
ウーマン・リブの背景
第1波フェミニズム

を中心にみていきます



ウーマン・リブの産声

便所からの解放

日本のウーマン・リブは
1970年10月21日の国際反戦デー
に誕生

「性の2重基準」
生殖向けの女=妻、母
快楽向けの女=娼婦
男の都合の良い性道徳の使い分け

「女性だけの」と限定したデモが
見える化した


ウーマン・リブと学生運動

ヨーロッパでも女性解放運動の波
背景は60年代の世界同時多発的な
学生運動

学生運動とは
反体制の左派の学生の運動を指す

既成の左翼政党への失望から
新左翼が誕生


内側に合った性差別

露骨な性別役割分担
女子学生は
「銃後の妻」
「従軍看護婦」
の役割

性の解放
ヒッピー、フリーラブ、フリーセックス
「公衆便所」
「慰安婦」
都合よく女を利用して侮蔑していた

同志の男たちに対する深い失望
そこから誕生したのが
ウーマン・リブ

世界的にみても
ウーマン・リブの最初の担い手の多くは
新左翼運動の男性同志に失望した
女性活動家たち
「自分たちの解放は自分たちでやるしかない」


フェミニズムの4つの波

この世界同時多発的なウーマン・リブは
「第2波フェミニズム」

19世紀末から20世紀初めに
世界的に起きた女性参政権運動
「第1波フェミニズム」

フェミニズムとは

・女性の自律的な運動
「女らしさ」からの解放


第1波フェミニズム

はじまり

19世紀末から20世紀初めに
女性の参政権を求める運動がきっかけ

日本では
1911年の雑誌「青鞜(せいとう)」の発刊
が第1波フェミニズムといわれる

「青鞜」は平塚らいてう
を中心に集まった女性文学者たちの機関誌


背景

身分制社会から
近代市民社会への移行

身分制による差別が遠景して
初めて
ジェンダーという差別が前景化した

それまでは
ジェンダーは
あまりにもあたり前で自然化されていた

明治末期から大正期にかけて
雑誌文化が影響力を持った

女子学生向けの
雑誌や婦人誌が多く創刊された
定期購読や投書がさかんになった

市川房枝らが
女性参政権運動を始めた

性差別は
ほかのあらゆる差別が
後景化しないと浮上しない
最後の差別


まとめ

ウーマン・リブの背景
第1波フェミニズム

を中心にみていきました

ジェンダーは
あまりにもあたり前で自然化されていた

P22

女性差別は
「あってあたりまえの区別」
とされてきたことに
疑問を持つことの大切さを感じました

性差別は
ほかのあらゆる差別が
後景化しないと浮上しない
最後の差別

P24

男性に参政権が与えられてから
最後に女性の参政権が認められた
歴史的事実があることを
知らないといけません

フェミニズムの背景も
わかりやすかったです

次回は
第2波フェミニズム
を勉強したいと思います

ではまた!

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