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街で集めるコーヒーのレシピ
最近、街でエアロプレスのレシピを集めることにハマってきました。
エアロプレスって、聞いたことがありますか?
コーヒーの抽出法の一つで、2000年代に開発された新しい抽出法です。開発された3年後には世界大会が開催され、今ではドリップやフレンチプレスに並ぶ定番になりつつあります。
ドリップの歴史が100年以上あることを考えるとエアロプレスの広まり方はかなり異常です。エアロプレスがそこまで受け入れられている理由はなぜでしょうか。
簡単なのに応用がきく
その理由はおそらくですが、使い方が簡単でありながら、コーヒーの多彩な味を楽しむための応用もできることにあると思います。
家で淹れるコーヒーといえばドリップというイメージがありますが、実はドリップコーヒーも日本でガラパゴス化したものの一つ。もともとドイツで生まれたものの、エスプレッソほど定着はせず衰退。しかし日本で発展したドリップ文化は、今また世界に逆輸入され広まりを見せています。
ただドリップ用の道具を買って取扱説明書を読めばすぐ淹れられるかと言えば、そうは問屋が卸さない。お湯の注ぎ方、タイミング、時間配分などなど、様々な条件がちょっとでもずれると美味しくなりません。それどころか、インスタントコーヒーの方がマシだなんてことになりかねないんです。
しかもその条件もコーヒー豆の産地や焙煎度合で180度変わっちゃうこともあるという難易度の高さ。そんな理由で、ドリップ文化のないところでは手を出しにくいものなんです。
例えると日本人がクロワッサンを焼いてみるようなモノ。出来上がりはイメージできるけど、工程は想像できない。作り方を知ってる人がいてもレシピを見て作れるかと言ったら微妙ですよね。ドリップコーヒーもそれと似たような感じです。
でも、エアロプレスはドリップほどテクニック要素がなく、「レシピ」さえしっかり把握しておけば、2、3回の練習でだいたい美味しく淹れることができます。
そんなに簡単なのに、それでいてその「レシピ」を開発する楽しみもある。それがエアロプレスが爆発的な広がりを見せている理由ではないかと思っています。
エアロプレスレシピを街で集める。
このエアロプレスのレシピを美味しいと思ったカフェで教えてもらうのが、RPGのテイルズシリーズみたいでとても楽しい。
最初は企業秘密的な感じで断られるのかなと思いましたが、勇気を出して聞いてみたら結構気さくに教えてもらえました。
ちなみに、レシピってどんな感じなのかと言うと
コーヒーの量:18g
挽き方:粗め
お湯の量:240g
お湯の温度:93℃
プレス開始:1:00
総抽出時間:1:30
混ぜる回数:10回
みたいな感じです。(これはウィーンで実際に教わったやつ)
実はこれだけでも完璧に真似することはできないのですが、新鮮な豆を使えば、ドリップよりも簡単に結構美味しいコーヒーが出来上がります。あとは豆の挽き方や湯温を調節すれば、香りの強さや濃さも案外簡単に調整することが可能です。
インターネットには結構プロのレシピが公開されていて、いちばん有名なものだと「ワールドエアロプレスチャンピオンシップ」の入賞者のレシピはほぼ全て公開されています。
僕も上記サイトのレシピは全て試してみました。
でも、ネットで拾うレシピにはお手本がないのが問題で、同じコーヒー豆は準備できないので、真似して淹れても(けっこう美味しいけど)世界一の味になるわけではないんです。世界一の味を目指しても方向性がわかんないんです。
つまるところ、街でレシピを集める楽しさは「美味しいと思ったプロのコーヒーの味」を家で再現できるか挑戦できること。お手本があるから、教えてもらったレシピを試しながらちょこちょこ条件を変えて、さらに自分好みのレシピを作っていけるんです。
来月札幌に引っ越しますが、札幌のカフェでもエアロプレスレシピを集められたら絶対楽しいだろうなぁと連日妄想しています。いつかエアロプレスチャンピオンシップにチャレンジするためにも、先人たちのレシピを参考にオリジナルレシピの開発もしていきたいところです。
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