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北海道キーワードでつながるコミュニティ、「北海島プロジェクト」とは何ぞや?

こんにちは!nao coffeeのなおきです。

今日は僕がコアメンバーとして関わらせてもらっている北海島プロジェクト(ほっかいしまプロジェクト)略して島プロというコミュニティをご紹介します!

5分くらいで読めるはずです。もし良ければお付き合いください。

この文章は大島 直紀が半年くらい島プロに関わって、その紹介のために整理しながら書いたものなので、もしかしたらちょっと違っているところがあるかもしれません。すみません。もし良ければぜひみんなで島プロについて語り合いつつ、りおさんのお話を聞いてみましょう。

この島プロは「北海道キーワードで繋がっていき、北海道の潜在的、顕在的価値を、発掘し、磨き、道内外・国外へと伝播していくコミュニティ」として、2020年10月に発足していま1周年を迎えました。

発起人は「あらゆる境界を融かす」という思いでコミュニティ組成・運営や様々なプロジェクトの企画立案・実施、宿泊業の経営などを行なっている柴田涼平さん(あだ名はリオさん)。

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柴田涼平さん(みんなこの笑顔が好き)

島プロってなんだ?

島プロに限らず、コミュニティって外から見ると何をやっているのかわかりにくいと思ってます。料理や釣り、登山といった趣味で集まるコミュニティはまだわかりやすいけど、地域や人の交流とかがテーマだと言語化も難しいし、時間が経つにつれて変化しやすいので、言葉を決めきりにくい。

島プロに至っては発足から1年とまだ歴史が浅く、やりながら整えるというアジャイルな運営なので、実際のところ中にいる僕も島プロがなんなのかという質問に明確に答えられる自信がありません

とはいえ得体の知れないものにはなかなかお金を払う気になれないと思うので、できる限りわかりやすいように、いろんな観点で島プロを見つめ直してみたいと思います。

これまでやってきたこと

島プロがこの一年でやってきたことの一覧です。

・「密にならない密な旅」道東周遊編 sponsored by 北海道ノマドレンタカー㈱
・みんなの雪まつり(みんゆき)
・美唄市や鶴居村でのワーケーションイベント
・酒屋物語(酒造のストーリーを発信するEC)のスタート
・その他諸々のオンラインイベント(スキルシェア・対談など)

これからやりたいこと

・島プロライター集団を組成し、良質で当事者に寄り添った記事を島プロから配信できる環境づくり。
・179市町村に島プロカメラマンを増やしていき、179市町村、179名のカメラマンで作られたフォトブックを一年に一回作っていく。
・島プロ基地を全道に増やしていき、島プロ基地に島民が行く流れを作り、島民同士が会える場所を増やしていく。
・島プロフェス、島プロキャンプなど、密を避けつつ、対面で会う機会の創出
・一次産業の人手不足を解消する取り組み
・自然に触れあうための企画立案・実施やサポート
・SDGsやESGに関わる取り組み
・人手不足でなくなってしまいそうなお祭りなどの伝統文化をサポートする動き
・空き家活用
・島内のDX化
・島内C to Cサービスの開発
・他コミュニティとの積極的な連携
・他コミュニティや事業者のイベントへの参加やお手伝い

やっていることとやりたいことからどんなコミュニティなのか考えてみる

「境界を融かす」ことを目指すりおさんが発足し、その世界観を目指しているので、「北海道内で分断されている部分をつなげる」活動が多いです。

・人の多い札幌から、地方でのワーケーションを提案したり。
・雪まつりをオンラインで、場所を問わず誰でも参加できるように企画したり。
・お酒自粛で余ったお酒を酒造のストーリーと合わせて販売するプロジェクトをスタートさせたり。

人と人や、人と地域、人と文化が分断されているところを観察し、課題を見つけ、解決策を考える。そんなコミュニティです。たぶん。

たぶん、と書いたのは僕にとって「結局それって何なのかわかったようでよくわからない」からです。

地方の課題とか、その解決策とか。ただ人を呼べばいいってもんじゃないし、誰かが事業を興せば解決するものでもない。他の自治体の成功事例をまねても上手くいかないし、かといって簡単に独自の施策が生まれるわけはない。

そもそも課題ってなんなんだろう?やった方がいいことってなんだろう?僕らのやりたいことってなんだろう?どうすればそれを実現できるだろう?

そんな質問をみんなでお互いに投げかけながら、自分たちにできることを日々考えています。

そうした問いは考えれば考えるほど島プロの根源的な存在理由に繋がり、そのたびに「島プロってどんなコミュニティなんだろう?」っていう問いに帰結します。それをずーっと考え続けているからこそ外からも中からも何をやってるのかわかりにくいんだろうなと。

例えるならずっと自己分析を行なっている就活生みたいなものでしょうか。大人から見ると「早く決めないと」って思ったりもしますが、その悶々とする期間がのちの人生にとっては大事だったりするもんですよね。

この「常に自分の存在理由を思考し続けている組織」はすごく人間的だし、僕は決め切らない自由さに価値があると思っています。

それは共創型コミュニティとも言え、島プロの一番の魅力にもつながっているんじゃないでしょうか。

共創型コミュニティ

共創型コミュニティという言葉について考えてみたいのですが、多くの(僕が入ったことがある)コミュニティはテーマややることが決まっていました。

例えばインフルエンサーとして成功している人が集めたコミュニティなら、インフルエンサーとして成長するために、イベントや勉強会を開いたり、案件を融通しあったりする。

旅のコミュニティなら、行ったことのあるおすすめの旅先を紹介し合うZOOM会を開いたり、旅をしながら仕事をするためのスキルをシェアしたりする。

そうしたコミュニティは、個人的な目的(フリーランスとして自立する!など)を持って、入ることが多いと思います。でも島プロに入るときには、目的は必要とされません。(もちろん目的を持って入るコミュニティも素晴らしいものですよ。)

島プロの中では「あなたは何をされているんですか?」「これから何がしたいですか?」って質問がよく交わされます。その質問に答えると「めちゃくちゃいいですね!」って言ってもらえます。

そして、特にりおさんにやっていること、やりたいことの話をすると、「島プロと絡めて何かやりましょうよ!」って秒で言ってもらえるんですよね。島プロの中で協力してプロジェクトを進めたり、そのプロジェクトに合いそうな人や情報を紹介してもらえたりもします。

これがどういうことかというと、島プロの島民は、島プロというプラットフォームにあやかることができるんです。

もちろんですが、島プロの目指す「北海道キーワードで繋がっていき、北海道の潜在的、顕在的価値を、発掘し、磨き、道内外・国外へと伝播していく」っていうところに通じるプロジェクトである必要はあります。

また、おんぶに抱っこでプロジェクトを進めてもらえるわけではないので、努力や勉強は当たり前に必要です。島プロと絡めたから自動的に成功することはありません。

でも、「何かをやりたいって言ったときに、まず肯定して応援してくれるし、相談したらアドバイスをくれて、成功したら祝いあえる」人間関係ってめちゃくちゃ最高だし、貴重じゃないですか?

そんな友だちが増えることだけでも価値だとは思うんですが、もっと深掘ると、島プロの中では自分のやりたいことだけをやっていたらいいんです。参加したいイベントに出たらいいし、毎日投稿されるりおさんの島マネ便りを読むだけでもいい。

そして、やりたいならプロジェクトを立ち上げてもいい。さらにもし参加したいなら、島プロのアイデンティティを一緒に考えてもいい。

それが、みんなで中から作り上げる共創型のコミュニティ。

そんなふうに参加者がなんでもできる自由な場を維持しているから、何をしているかわかりにくくなってしまっているけど、たぶんそんな状態なんじゃないかって、ここまで書きながらようやく見えてきたような気がします。

島プロに参加している人(島民)が何をやっているのか、っていうのは今クラファン期間中33日間連続インタビューという企画を開催しているので、ぜひよかったら見てみてください。

Facebookページで毎日20:00〜20:15で配信しています(よく延長されます)

最後に島プロ憲章という、島プロ内の人には、こう在ってほしいなという気持ちを、引用しておきます。

「Be found」
Find (みつける)ではなく、Be found(みつかる)という、能動的な表現ではなく、あえての受動的な表現を用いています。

「きっと何かが、みつかるよ。」という優しさを込めたいなという思いからです。みつかるものはきっと、「会いたい人」「行きたい場所」「知りたいこと」「届けたいこと(発信したいこと)」「やりたいこと」などがあるはずです。

無理して(フィクションで)何かをやらずとも、自然体(ノーフィクション)で、みつかるものがある。自然体が受け入れられる場所にしていきます。

楽しみながら、面白いと言えること、人のためになることをやっているうちに、「きっと何かが、みつかるよ」という温かいコミュニティです。

いま、島プロでは2期目の島民(会員)を募集するためのクラファンを実施中です!なぜ月額課金ではなくクラファンで募集するのかという理由が本当に素敵なので、そこだけでも読んでもらえると嬉しいです。

では、ぜひまた北海道でお会いしましょう!

書いた人:大島直紀
航海士・地域おこし協力隊を経て2年間の日本とアジア、ヨーロッパをめぐる旅に出る。各地でカフェを100軒以上訪れて、その奥深さに感動。帰国後は旅しながらコーヒーを仕事にしたいと考え、2021年2月に「旅するカフェ nao coffee」を創業。今も個人事業主として奮闘中。猫好き。
Instagram: https://instagram.com/nao.coffee

読んでくださって、本当にありがとうございました。