サロンにおいでませ♪新しいおもてなしを考えるのは楽しい
サロンについてあれこれ考えることは「子育て」に似ている気がする。よちよち歩きの赤ん坊を慈しみ大事に育てていく母親の気分。自分磨き、自分探し、自分育て…etc 目的はなんであれ、クライアントさんが思い思いの時間をくつろいで過ごしていただけるような空間とひとときを提供したい。どうしたらサロンを居心地の良い場所として育めるか。そんなことをあれこれ考えるのがどうしようもなく好きだ。
とはいえ、体の手入れはヘアカットみたいに生活にそこまで必要な類のものではないのかもしれないと思っている(一般的には)。だったら自分らしいサロン像をとことん突き詰めていきたいし、そもそも一度きりの人生を存分に楽しみたい。
なので、クライアントさんにも自然と日々を謳歌して欲しい熱が高まる。行き過ぎると余計なお世話になるのだろうけど、やはりサロンに足を運ぶからにはそれなりの理由や目的があると思うし、セラピストとして差し出せるものは200%ご提供したいと思う所存です。
と、大げさに宣ってしまったものの。施術を受けると体の調子も良くなるし、何より気持ちが軽くなる、とふと思い出して足を運んでくださる方々がいらっしゃることはが何より嬉しいです。そしてありがたいのです。
汗だくでごめんなさい、の言葉に
その方がサロンに来てくださるのは年に1度。多くて2度ほど。
お仕事帰りに寄られることもあり、特に暑い夏の日は「汗をかいててごめんなさいね」と申し訳なさそうにおっしゃる。
わたしだって施術をすれば汗もかくし、自分がお客さんとしてどこかのサロンに行くときも汗だくになる。だから、こういうのっておあいこだと思っている。
とはいえ。不快を自然現象として受け入れるだけでなく、心地よさへとシフトできたらいいな。今年のご予約をいただいた時にそんなふうに思った。
ホットタオルはいかが?
喫茶店では暑い夏に冷たいおしぼりは定番。そこをあえてホットタオルでウェルカムサービスするのはどうだろう?
そもそも汗をかくのは体内にこもった熱を汗として排出させるため。また、効きすぎた室内の空調とも相まって、実は夏の体は冷えていることも多い。
わたしは夏も湯船に浸かる。シャワーで済ませる人も多いと聞くが、外気の暑さに隠れて思っている以上に体が冷えていることに気づく。試しに、二の腕やお腹、お尻などを触ってみて欲しい。脂肪のついている場所は特に冷えやすいので注意なのですよ。
そんなこんなで、リピーターさま、ご到着。
「暑いですね〜。また汗だくですよ〜」
「もしよかったら」とホットタオルをトレーに置いてみたら…
とても喜んでいただけた。大成功。
こちらこそ、いつもありがとうございます。
香り付きのホットタオルもどうだろう?
後日、さらに思いついた。
ホットタオルに精油の香りをつけてみる。わたし自身、香りに癒されるのが好きなのでクライアントさんにもこの心地よさをシェアしたい。
ただ香りは好みがある。ミントやローズマリーのようなスッキリしていて受け入れられやすく、揮発性の高い軽やかなハーブの香りが良いかもしれない。
洗面器に張ったお湯に精油は2滴ほど垂らして濃度は薄めにする。浸したタオルはなるべくお肌に直接触れないよう内側にたたむよう気をつける。
使うタイミングも選べたらいいかも
①かいた汗を早々に拭き取りたい方は施術の前にお出しする。
②心地よい目覚め&リフレッシュ希望の方は施術の仕上げにご利用いただく。
実は。お世話になっているヘアサロンで似たようなサービスがある。
シャンプー後の仕上げに首筋にホットタオルを当て、両端の余った部分をぐるりと生え際に巻いてくれるのだ。ほんのちょっとの時間なのだけど気持ちがいいし、仰向けになってた首の血行が活性化されるので気分もスッキリするのだ。
試しに、よく来てくださるクライアントさんに記念すべき第一回目の仕上げのホットタオルをサービスさせていただいた。
「わー、気持ちいい」「目が覚めるわね」
評判は良かった。が、タオルを当てる時間はもう少し短めでもよさそうだ。下手に長すぎると襟あたりを濡らしてしまう可能性も高いことがわかった。
ヘアサロンでも10秒も当てられていなかったかも。
この短さが逆に良いのだろう。
香りも選べたらいいな
初めてのホットタオルはミントの香りを採用した。涼しげだし夏らしい。何よりわたしがいちばん好きな香りなのだ。でも、秋→冬にかけてはほっこりした甘い香りや少し重厚な香りも喜ばれるかもしれない。
精油の原液使いは超絶NG!!!なので、あらかじめ用意しておいたホットタオルの内側にクライアントさんにあらかじめ選んでいただいたお好みの精油を数滴垂らして首筋に当てる案も浮かんだ。アイデアは果てしなく膨らんでいく。
もしくは、寒い冬は手先も冷えやすいのでウェルカムホットハンドタオル(ネーミングながっ!)というのもありかもしれない。
サロンも今年で9年目に入らせていただいた。実家の1室を使わせてもらっている小さなサロンだけど、長く通ってくださる方も少なくない。本当にありがたい。当たり前だけど、全てがゼロからスタートしたのだ。自分の年齢を重ねるだけでなくサロンの年輪も大きくなっていくって不思議だ。家族、友人、仕事…大切にしたいものが多々ある中で、サロンという場を拠点として今までなら出会いようのなかった方々と繋がっていくということ。生きるって、人との関わり合いだ。これまで関わってくれた方々、これから関わってくださるだろう方々にも。感謝しかないなぁ。
こだわりが強いと変化球が投げづらくなることもある。だから、こだわりも大切にしつつ進化や変化も取り入れていきたい。
そして。
何よりも大切にしたいのは、自分が楽しんでる、という感覚だ。
笑顔と健康が波紋のように広がるサロン作り。これが理想。心の土台はいつでもここに立っていたい。
いただいたサポートは、わたしからどなたかへと再びぐるりと巡らせます。 ありがとうございます^^