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アロマテラピーがくれたシンプルな「スキ」への思い

今朝、愛用のハンドメイド化粧水をうっかり手から滑らせてしまいました。
運良くゴム製のランドリーカゴに落下し床のびしゃびしゃは防げたものの…小さな水溜りが出来るほどの決して少ないとは言い難い量。

悔やんでいてもしょうがないのでタオルでささっと拭き、そのままポンと近場に干して仕事へでかけました(ちょっと急いでいた)。


夕方帰ってきて洗面台で手を洗っていると、いつもの手洗い場が贅沢なローズの香りで溢れかえっているではありませんか。目を瞑ればどこかのステキホテルのスパ⁈みたいな気分です。

うっとりした余韻を引きずりながら次はリビングへ。オーマイガッ!部屋干ししていった洗濯物のどんよりした重い臭気に満ちていました。あまりのコントラストに一気に現実に引き戻されてしまいましたよ。ああ、そうだった。ここは、わが家(笑)。ホームスイートホーム。

洗濯する際、水の代わりに手作り化粧水みたいなもので洗ったら部屋干しの臭いなんてのはつかないものなのかしらね。

パンがなければケーキを食べればいいじゃない、とマリーアントワネットは言ったそうだけど、水がお嫌ならフローラルウォーターで洗われては?なんて言われても…まぁ困っちゃいますよね。


アロマのミニ知識を

精油を抽出する際に副産物的に作られるのがフローラルウォーター。
ここにグリセリンを入れまぜれば、あっという間に自然派化粧水の出来上がりです。

フローラルウォーターだけだと潤いが足りずにさっぱりした使い心地になるので、保湿も兼ねた化粧水を作るならグリセリン(保湿材)は必須ですわよ。

ちなみに、グリセリンをエタノールに変えれば軽い除菌代わりの
 ・ハンドスプレー
 ・エアーフレッシュナー
 ・マスク用のアロマスプレー
なんかも作れちゃいます。

ハンドメイドのしあわせ化粧水レシピ
50ml分

◉ver. オールフラワー◉
フローラルウォーター45ml
グリセリン5ml

◉ver. ミックスウォーター◉
フローラルウォーターと精製水45ml
グリセリン5ml

◉ver. ブレンドアロマ◉
精製水45ml
グリセリン5ml
精油5滴ほど

基材はどこで調達するの?

精製水はドラッグストアでみかけるコンタクト洗浄用のものでも大丈夫です。が、アロマショップではハンドメイド化粧水用に精製された精製水も売られてます。わたしはカリス成城で購入してます。

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精油は何滴入れる?濃度のはなし

お薬を飲む時にも使用量は気をつけますよね。アロマテラピーも同じ認識で使います。

濃度は使う量に対して1%がお約束。

ボディ用のトリートメントオイルなら50ml で10滴入れられます。(5mlにつき、1滴の計算)

顔への使用は濃度0.5%

お顔の皮膚はボディよりも薄くデリケート。敏感な方や刺激に弱い方は控えめな濃度で様子を見ながら使われるのをオススメします。

オススメのフローラルウォーター

ローズ / ラベンダー / ローズマリー

以前はこの3種類を用途に合わせて使っていました。例えば

吹き出物が出ている時はラベンダー

皮脂が出やすい時はローズマリー

乾燥が気になる冬場はローズ

いくつかのメーカーのものを試してみましたが、個人的にはフロリハナ社の製品が好み。

南フランスに本拠地があり、オーガニックな製品も多数扱っています。

精油をブレンドしてみても

フローラルウォーターの代わりに精製水をベースに化粧水を作る時には、手持ちの精油を組み合わせてブレンドします。気分や用途によって都度作れるのがいいですね。実験的な要素もあるのでとにかく楽しい!

スキンケアにオススメの精油

ローズ 女性らしさの象徴、香りも効能も文句なし

ネロリ ビターなオレンジの香り、妊娠線予防にも

フランキンセンス 樹脂から抽出するどこかエキゾチックで甘やかな香り

ローズマリー 脂性肌にも、肌本来のすこやかさを整えるスパイシーな香り

ローマンカモミール お子さまや敏感なお肌にも、りんごみたいなフルーティなお花の香り

ラベンダー 鎮静、炎症作用があり、リラックスできる香りも人気

ローズとネロリはめちゃめちゃ高くて手が出ません。通常の5mlサイズで○万レベルです。私はキャリアオイルで希釈されたローズ精油をたまたま見つけてそちらを愛用中。フローラルウォーターをローズにしてるので、精油ではフランキンセンスをよき相棒にしてます。参考までに。

使用期限・保管方法

手作り化粧水やその他のレシピで気をつけるのは使用する期限です。化粧水に関しては夏場は冷蔵保管がおすすめです。期限は1ヶ月くらいにしてます。ですので量は多く作りすぎない方がよいです。(わたしは季節問わず冷蔵保管してます)

無添加なのは肌に優しいメリットがありますが保存料や防腐剤が入っていない分、カビや腐敗が進みやすい。ちょっとおかしいなと思ったらすぐに使用をやめる、廃棄することも忘れずに。

 ・グリセリンの代わりにエタノールを使ったエアーフレッシュナー

 ・エタノール濃度を高めたハンドクリーナー

に関しても念のため冷蔵保管してます。

エタノールベースのスプレー類は出張施術やイベント出店の時に手や身の回りの除菌も兼ねて使用できるので重宝してます。

香りは暮らしを、人生を変える

アロマテラピーはなくても困らないものだけど、わたしにとっては当たり前にあるのがフツーな存在です。

アロマに限ったことではないですが、自分がすでに身近に感じてしまっていることってありがたがらなくなってしまう傾向にあると思うのです。それでも、当たり前すぎる楽しさをこんなふうに紹介することで、そのものの魅力を再発見できるっていいものですね。香りは癒されるし、シンプルに好きだなと思えます。

脳には古代からの脳と新しくできた脳との2種類があるって聞いたことありませんか?古代は生きるか死ぬかのサバイバル能力を駆使することが必須でした。生きるにおいて必要な判断を瞬時に引き出す必要があるため、論理分析するよりも快・不快の情動に働きかけ、即行動へとつなげるような脳が必要とされていたのでしょう。

香りは高度な脳で分析や論理的な処理をされる前に、一気に古代脳へ届きます。くさっ、とかいい香り、とかすぐにわかりますものね。

つまり、頭の使いすぎや言葉にならないモヤモヤなんかには最適なのです。考えてもしょうがないときは瞬時に感覚を切り替えちゃおう!という作戦です。アロマテラピー がストレスにも応用されるのにはこんな脳科学的な背景もあるのです。

香りを上手に日々のリフレッシュに活用できると、気持ちの切り替えも上手になっていきますよ。好きな香りは否応がなしに「るん♫」となるじゃないですか。

ただ面白いのがですね。いつも好きだった香りがそうでも無くなったりすることもありましてね(笑)。人間っていつもいつも一定でいられないし、そうあるべき必要もないんだなーって思わされたりもします。

アロマの香りに親しむことから「変化」はあってしかるべきなんだという考えが根付きやすくなったのも確かです。物事の変化に柔軟に対応できる自分を作ることも可能なんだ、という認識はわたしが長年アロマテラピーする上で自然と培われた部分かも。

アロマテラピー ってわりと認知は広まってる感はあるけれど、携わり方はさまざまですし、楽しみ方も人それぞれあっていい。

好きなように香りと触れ合って行くうちに、その人らしいアロマとの付き合い方や、その人らしい生き方ができるようになったらいいですよね。

ちょっとした朝のヘマの話がアロマテラピー にまでつながるとは。しかも結構なボリュームで書いてしまうあたり、わたしもホントに好きなんだな。


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