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ホントは大声だして泣きたかった映画 「朝が来る」

自分でもいうのも何なのだが、わたしは自分の「スキ」に対するアンテナが割と鋭い。先日も「スキ」に大当たりしてきました。

河瀬直美監督の「朝が来る」

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開始5分も経たないうちにわたしの涙腺のツボにハマってしまうだろう予感に包まれ、最後は人前を憚らずに大声出して泣きたかったくらい。

自分の経験と重なるところもあったりして余計に感極まってしまうのです。

そもそも母親とこども、といった家族ものの設定にからきし弱い。自分と息子とを映画の1シーンに勝手に重ねてはいちいち共感する。感情移入が甚だしいのだ。

日本という同じ国に生まれ育った人間、という意味では大きな文化や環境の差はないように感じるが、それでもひとりひとりの人生にはそれぞれのストーリーがある。

表向きは平穏そうな人(や家族)に見えても、実際は深い胸の内に何かしらを秘めて生きてる人がほとんどなのだ(と思う)。

表面だけみて「あの人は〇〇なひと」なんてレッテルが、いかにわたしという小さな限られた視点から眺めた解釈に過ぎないか。

みんながみんなそれぞれ抱えてる不安や葛藤、傷など。美しい映像と対比されるように描写されてて、悲しいのだけどほのかな希望の光もあるんだって励まされるような…。

影があるから光がある。

そのコントラストが濃いほど私たちに深くなにかを訴えかけ、心に沁み入るような余韻をもたらします。

もっと本音で人と対峙してもいいんだ。感じてることにもっと正直になってオープンになってもいい。

最近自分に感じてる変化とともに、そんな風に思ったこともここで書いておこう。リマインダーとして。

何が起きようと、命ある限り明日はやってくる。淡々と、でも自分が大切にしたい思い、願い、希望もしっかり抱えながら。丁寧に生きていきたいと思わせられる映画でした。


永作さん、ステキでした。そして蒔田彩珠さんの大ファンになりました。蒔田さんは2021年の朝ドラにも出演されるそう。楽しみにしてます。



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nao
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