日本発新素材「MOF」に世界が注目 脱炭素のカギに
MOFの実用化に伴いCO2の利活用が期待できる。
環境に配慮した生き方をするぞ!
米ノースウエスタン大学発のスタートアップ、ニューマット・テクノロジーズ(イリノイ州)は炭素の排出を「効率よく劇的に減らす分離技術の開発」で住友化学と提携すると発表した。住化が注目したのはニューマット社が持つMOFと呼ばれる素材を設計する技術だ。
MOFは内部に微細な穴が無数に開いた多孔性材料の一種だ。1グラムあたりサッカーコート1面分に相当する7000平方メートル以上の表面積を持つMOFもあるという。
国内では、日本フッソ工業(堺市)が20年12月、化学プラントで使う金属製タンクの表面を守るコーティングでMOFを実用化した。京都大学発スタートアップのアトミス(京都市)が京大の北川進特別教授の技術を使った材料を提供した。