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保護猫と暮らすということ②(里親というより、やっぱり下僕)

3匹目に迎えたのは、小さなシャム風女子だった。


インスタグラムで飼い猫たちとの暮らしと保護猫活動を投稿しているのぞみさん。生まれたての子や母猫、地域猫など、距離感を見守りながらもひたむきに猫生を応援する姿にいつも頭が下がる思いである。

もう1匹迎えようと思ったとき、ちょうど募集していたのが飼育放棄から保護され猫カビ治療中だった前述のシャム風女子だった。

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我が家に迎えたとき、おっさん兄弟たちは興味はあるもののどうしたらよいのか分からないようだった。まるで、いきなり親戚の女の子を預かって途方に暮れたオジサンのよう。シャム風女子は遠慮なくちょっかいをかけにいく、おっさんたちはシャーと言うてみるけど手は出さない。紳士だ。


多頭飼いは相性が重要だと思う。猫の下僕仲間によると、相性が合わず部屋ごとに分けて飼っていることもあるらしい。人間でいえば50代のおっさん兄弟と、同じく中学生のギャルが果たしてうまくいくのか一抹の不安もあったが、追いかけっこを交代でやるなどおっさん兄弟がうまく対応を分担したからか、ストレスで体調を壊すこともなく2年たった今もそれなりに3匹で暮らしている。

ただ、壁紙で爪とぎすることをシャム風女子がおっさん兄弟に教えてしまったのはいただけない。


2歳になりシャム風女子はすっかりわがままボディのあざと系小タヌキになった。しかもシャム風だけあってツンデレ。

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いまは空前の猫ブームで、犬を飼うより猫を飼う人の方が多いらしい。散歩がいらない、体が臭くない、しつけがいらない、ツンデレがいいetc…果たしてそうだろうか。

散歩が好きな猫もいる。歳をとって毛繕いが下手になると体も臭くなる。トイレはものすごく臭い。しつけはいらないのではなく、されたら困ることはしないように下僕側が配慮する。ツンデレは猫だから許される。


保護猫を飼うことが最善だとは思わない。ペットショップで猫を購入することをわたしは否定しない。出会いの方法なんて色々だから。



運命の出会いがあって飼うと決めたら、そこからあなたは猫の下僕のスタートです。


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