納得したうえでも喪失感はある。42歳で子宮を全摘出した話③
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喪失感。わたしの場合。42歳で子宮を全摘出した。それは、もうわたしの体の中には子宮がないということ。空いたスペースに蠢く腸の痛みに悶絶した後に、じわじわと侵食したのは喪失感。たとえそれが納得したうえで、自分で選んだことであっても、失ったものはもう戻らないと理解していても、それでも。それは小さなすきま風のように心寒さをわたしに与える。
子宮がないから、生理はもうない。毎月のように痛みに苦しむことも、(不意打ちの)どぼりとした独特の感覚を味わうこともない。