「ことばの学校」を受講するに際して、その1

2021年の7月28日から映画美学校で「ことばの学校」が開講されます。佐々木敦さんが学長のこの学校は批評だけでなく「ことば」というものについて考えていくという。詳細は下記のURLを参照してください。

http://eigabigakkou.com/course/language/outline/

批評家を名乗っていた佐々木さんが思考家を名乗るようになったことで「ことばの学校」は今までの「批評家養成ギブス」や「批評再生塾」とも違う学校になるのではと思うのです。

批評とはある対象に対して自分はそれをどのように受け取り、何を思考したのかを言語化して出力し、読者を説得する行為であるとされています。そのため批評には客観的な立ち位置から過去の判例などを用いてロジカルに書かれていることが求められています。ロジカルであるからこそ誤解なく伝わり、説得することができるからです。しかし、ロジカルにする過程で削ぎ落とさらたものが確実にあるわけです。それらもまた思考の結果によるものです。それらにも別の可能性を秘めているものかもしれません。

ここまで何度か思考という言葉が出てきましたが、思考とは読んで字の如く、思い考えることです。それをどのように行なっているかというと、感じたことに対して「ことば」を用いて形にしているように思います。なので、今回の「ことばの学校」はその思考そのものに焦点があたっているように思うのですよね。なので「ことば」と「思考」の関係が今までの学校と逆転しています。なので、講義も講師人がどのように書いているのかではなく、どのように考えているのかに焦点が当たるように思うのです。そこには作品として発表するために削ぎ落とされている思考そのものを観ることになるのかもしれない。ああ、なんて面白そう。

なので、受講生に求められるのも書くこと以上に考えることなのではないかなぁと思うのです。これから半年間、色々考えさせられそうだなぁと思わされるので、頑張らなければなぁと思うのです。

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