『1兆ドルコーチ』から学ぶ最高のリーダーに必要な2つのこと
はい、どうもこんばんは。自己紹介で「僕は埼玉県出身です。」と紹介すると「埼玉に行く時に、パスポートは必要ですか?」とよく質問されますが、ここで改めて断言しておきます。
僕が1992年に埼玉で生を受けてから今までの27年間の内に
「私が埼玉県に行く時には必ず県境でパスポートを提示していました。」
等という証言があったという事実確認は一切ございません。
ナオと申します。
さて、本日は最高のリーダーについての話です。
いきなりですが、まずは僕の過去の実体験をお話します。
今から4年前、僕は部署のリーダーからこんなことを言われました。
リーダー「お前Yシャツの中に来ているシャツの色、それ何色?」
ナオ「灰色です。」
リーダー「お前さー、普通Tシャツの色は白だろ。」
僕はこの時社会人1年目で、何が正しいことなのか分からなかったので
「そうなのか。」
と思う反面、なんとなーーーーく、自然と
「こんなリーダーにはなりたくないな。」
と思いました。
そして似たような状況は皆さんにもあるのかなぁと思ってます。
例えば、
「ぶっちゃけ僕んとこのリーダー頼りないんだよね。。。」
「うちの幹部社員マジ終わってるんだよね。。」
みたいな。
僕のお母ちゃんも僕に良く言ってくるので。
じゃあ逆に最高のリーダーってどんなリーダーなんだろうと思ってネットで「リーダー 能力」とか調べてみると、色んな正解があって、共通の概念みたいなものってないなぁと思いました。
そんな中で今回『1兆ドルコーチ』を読ませて頂いたわけですが、この本は自分の中で『最高のリーダーとは』という問いに絶妙にしっくり腹落ちしたので、皆さんにも共有したいなぁと思ったわけです。
僕自身も今は会社でリーダーポジションをやっているので、正直耳が痛い部分も沢山ありました。
なので、なんだよこいつ。リーダー経験も無いくせに、偉そうにリーダー語りやがって。とは思わないでもらえたら嬉しいです。
それでは、早速中身を見て行きましょう!!
Googleの偉業は全てチーム単位で起こっている
すごい唐突にグーグルの話をしましたが、あまり気にしないで下さい。
今や世界に名だたるグーグルですが、グーグルが今までに起こしてきたイノベーション(偉業)は、全てチームから発生しているという事実があります。
どういうことか詳しく説明すると、グーグルの偉業は1人の超天才が成し遂げた訳ではなく、1,000人規模の超巨大組織が成し遂げた訳でもなく、実は3 ~ 5名程のチームが成し遂げているのです。
つまり、ここでの結論は、成功している組織にとって、最高のチームは必要不可欠である。ということになります。
チームとは
当たり前の話になりますが、おさらい。
チームとは1人のリーダーと、複数名のメンバーで構成されます。
そして、最高のチームにおいて特に重要な部分はリーダーである。
と、本書の中で結論づけられ、最高のリーダーが持つべき要素について更に細かく見ていくことになります。
最高のリーダーとは
ここからが本日の本題。
『1兆ドルコーチ』において、最高のリーダーとは、
1.卓越した頭脳
2.暖かい心
を備えた人と定義付けされます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
卓越した頭脳とは
簡単に言うと、マネジメント能力が高い人。これはあらゆるビジネス書でも語られる所ですね。
上から小項目を見ていきましょう。
◯正しく勝つ
例えば悪い例を挙げると、
「目標達成してね」
「とにかく売ってきて」
というリーダーがよく僕たちの周りにもいると思いますが、これは会社の利益のみを考えた不誠実な発言、つまり正しくない勝ち方になるので、最高のリーダーとは言えないということになります。
不誠実かどうかは色んな受け取り方があるかもしれないですが、少なくとも卓越した頭脳を持ってはいなさそうだなというのはなんとなく想像できますね。
つまり、正しく勝つこととは、誠実さを持って両者の利益を生み出す方法を考え抜き、チームに勝利をもたらすことであると言えます。
◯最大の問題に対し、先陣を切って、素早く決断する
これも悪い例がわかりやすいかもしれないですね。
例えば仕事でトラブルが起きた時に
「お前の案件なんだからお前がなんとかしろよ!」
「お前の判断に任せる」
みたいな。なんとも人任せな人ですね。
こんな人は最高のリーダーとは言えないわけです。
最高のリーダーとは、トラブルが発生した時こそ主体的にメンバーを集め、あらゆる対策を出し合った中で一番良いと思える対策に絞って決断すると。
そういう能力が必要だというわけです。
◯常に前進し、向上し続ける方法を考える
悪い例ばかりですみません。笑
うちのリーダーって何もしないよね
って思われている人のこと。
これも最高とは言えないですよね。
つまり、ほぼ言葉の通りですが、特に『常に』という所がポイントで、悪い状況はもちろんのこと、良い状況の時でも、慢心をせず更に良い状況を考え続けていきましょうと。それが最高のリーダーですと語られているわけです。
◯採用に全力を尽くす・メンバーを指導する・出来の悪いメンバーを取り除く
これらの要素は人に関する部分ですが、最高のチームには、最高のメンバーも必要。最高のチームを作り上げるために、時には冷静に人を解雇する判断も必要であることがわかります。
さて、ざっくりと卓越した頭脳の具体的な内容を見てきたわけですが、
すっごく簡単に上に書かれていることをまとめると、卓越した頭脳とは
目の前の問題を全力で解決に導きながら、自社の利益だけを優先しない誠実さをもってチームを勝利に導く。
そして勝利している状況でも慢心せず、より良い状況にする方法を常に考える。
但し、最高のチームを作り上げるために時にはできの悪いメンバーを取り除く判断を行う。
こんなことができるリーダーは卓越した頭脳を持っているという評価になるということですね。
信頼を獲得する
そして、卓越した頭脳を持ったリーダーはメンバーから信頼を獲得することができます。
この辺りは多くのビジネス書で言われることだと思うので、多くは語りません。
次の概念こそ『一兆ドルコーチ』の真髄でもあり、これからの時代で重要視されていくであろう概念だと思っています。
暖かい心とは
ここの話は人として忘れてはいけないけど、ビジネスの世界で忘れられがちな大切な部分です。
◯とにかく耳を傾ける
相手が次に何を言うかを想像せず、相手の言葉に全力で耳を傾けることが必要だと言います。
話を聞いている時って、なんとなく思考が先回りして
「あ、こういう事が言いたいのかな」
と思ってしまいがちですが、それでは駄目だ!余計なことを考えず、ただただ相手の話を聞いてあげなさいということが必要だと。
◯勇気を与える
人は生まれつき失敗を恐れ、リスクを怖がる生き物だと言います。
なので、リーダーは失敗を恐れるメンバーに対し
「君ならやれる、大丈夫だよ。」と背中を押してあげることが大事だと。
もしリーダーが超イケメンで、こんな事言われたら女性の7割は病院に緊急搬送絶対不可避ですね。僕が女性なら100%落ちます。
◯ありのままの自分をさらけ出す
全人格をかけて仕事をするほど偽りがないリーダーは、メンバーに敬意を持たれるそうです。
確かに自分の弱みも、今の率直な気持ちも、考えていることも、全てを教えてくれる人に心が開きやすくなる気持ちは理解できます。
◯フィードバックを素早く、正直に率直に行う
特に若いリーダーがあまり年齢差のないメンバーに対してフィードバックを行うことって中々しづらいですよね。
でも、そこをぐっとこらえて、相手の為を思って正直に率直にフィードバックしてあげるのも暖かい心あればこそ。
特に新人の子は人間関係の付き合いで、どうしてもぶっきらぼうな言い方になってしまう。なんてこともあると思います。
リーダーはそんな子に対して「さっきのあの人に対する言い方良くないよ。謝っておいで」と正直に率直に言ってあげることが大事だと言います。
◯人を助ける
ここでの人助けは、ただの人助けではないと思いました。
本書の例を紹介するとチームメンバーが1人大学院へ行きたいと思っていました。
ただ、大学院へ行くには仕事を辞めないといけない。
そんな時、リーダーとして正しい行動は、メンバーの為に推薦状を書く。
なんか普通の企業じゃ考えられない感じですよね。笑
辞めていく人にそんなことをする必要は、会社目線で考えると意味がないと思う人もいるかもしれないです。
でも確かに、最後まで自分の人生を思ってくれるリーダーであれば、この場でお別れしてもまたいつか一緒に働きたいって思えそうですね。
さぁ、暖かい心の細かい内容は如何でしたか?
そこまでする?
と思う人もいるかもしれないですけど、でももしこれがビジネスの世界じゃなかったら意外と当たり前なことなんじゃないかなって思います。
つまり、暖かい心で重要なことは
「ビジネスとかプライベートとか関係ない。メンバーを1人の人として見て、困ってることがあったら全力で立ち向かえ!」
みたいなことを言ってるんですね。
愛を与える
そして、暖かい心を持ったリーダーはメンバーに愛を与えます。
ビジネスの世界に愛の存在を肯定した
これが本書の最大の特徴と言えます。
心理的安全性を生み出す
そして、信頼と愛が高まったチームには心理的安全性が生まれると言います。
そして、心理的安全性が、偉業を成し遂げる大切な要素であると本書には書かれています。
メンバーに求める資質
今までリーダーの話をしてきましたが、メンバーにも4つの要素が必要です。
簡単にまとめると、メンバーも正直で誠実な態度を忘れず、常に学び続ける意欲を持ったメンバーが最高のチームにふさわしいといいます。
本書に書かれている内容を1個だけ共有すると、メンバーはリーダーに対してこんなイメージを持っていることが望ましいと言います。
リーダーは自分が夢を叶えるために、聞きたくないことを聞かせ、見たくないものを見せてくれる人だ。
つまり、リーダーからの耳の痛いフィードバックですらも誠実に受け止める。そんな姿勢が大事だと書かれています。
最後に
さぁ、今日も長々と書きましたが、如何でしたか?
ちなみに、この1兆ドルコーチですが、とても学びになる良い本ですが、買って読むのはちょっと大変です。
大変だと思った点を簡単にまとめますね。
※なんでこんな読みづらいのかをまとめるのも時間がかかりました。
1.マネジャー、コーチ、リーダーの定義が不明確
2.ビジネスパーソンに向けたビジネス書に見える時もあれば、ビル・キャンベル個人に向けた賛辞に見える時もあるので、誰に向けた話をしているのか不明確
3.時系列がきれいに流れていない
4.登場人物が多くて、感情移入しないし、頭に入ってこない。
5.作者が複数いるため、今の主体が誰かわからなくなる。
6.今回の記事でまとめたような要素が言葉を変え、場面を変え、何回もでてくるので、きれいにまとまっていない
ざっとこんな感じですかね。話が長くなるので、細かい意味は割愛します。
逆にこの前提を押さえた上で読み始めれば、読みやすいかも。笑
なので、今回の記事に書かれている内容は、僕が何度も読み直して、意訳したものです。
本を読んだ方からすると、少し使っている言葉が変わっているのがわかると思います。
まぁ本も翻訳されたものだし、言い方は自由に変えちゃっていっかって思いました。
変に誤解されたくないので、もう一度言っておくと、本の内容はめちゃめちゃ勉強になります。
是非これからの社会でリーダーに育っていく新卒の方へこの考えを頭に入れておいて頂ければ、日本の未来は明るいです。
ということで、本日も最後までお読み頂き、誠に有難うございました。
次回もまた別の記事でお会いしましょう。
それでは、本日も一日、お疲れさまでした!