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【旅打ち】済州競馬_2023年9月

少し前のことですが、2023年9月10日(日)に韓国・ソウル競馬場で開催された第6回コリアカップ・コリアスプリントを現地観戦すべく今年二度目の韓国旅行に出ました。

相変わらず競馬純度100%の旅を目指すべくその前日もソウル競馬場に行こうかと思ったのですが、振り返ると韓国に3つある競馬場の中でまだ済州競馬場は踏破できていません。

ここで、少々データが古いですがソウル-済州間を繋ぐ航空便は2017年で1日178本と世界一。なんと1時間に10本以上が飛んでいる計算となります。

よってそれだけ数多く飛んでいるのであれば余裕で日帰りも可能だろうと思い、今回は済州競馬場にも行くことにしました。


1日目/2023年9月8日(金)

初めてのJR大阪駅地下ホーム

今回の旅の始まりも関西国際空港から。ワタシは阪急神戸線沿線に住んでいますのでいつもなら大阪・梅田の新阪急ホテル前から出ている空港リムジンバスを利用するのですが、今回は少し変わった行き方をしてみたいと思い今年3月に供用開始となったJR大阪駅地下ホームから特急はるかに乗ることにしました。

ちなみに空港リムジンバスだと片道1600円、所要時間50分に対し、特急はるかはほぼ同じ所要時間ながら料金は自由席で2410円(乗車券1210円+特急券1200円)と1.5倍にもなってしまいます。

しかし、ワタシはJR西日本のWESTER会員ですのでこれまでの利用で貯まっていたポイント200ptを使い特急券を550円で購入(いまは750円になっています)。これで乗車券と合わせて1760円とそれでもバスより1割増とはなりましたが、こうして記事にもできますし話のネタ代としては安いものでしょう。

阪急大阪梅田駅からJR大阪駅地下ホームには歩いて8分ほどで着きました。ワタシは梅田の地下には慣れているほうですが、慣れていない場合はもっと時間がかかるでしょう。よって阪急大阪梅田駅からは10~15分をみておけば良いかと思います。

うめきた地下口に到着
これが噂?の顔認証改札機
しかし顔認証登録していなくてもICカードのタッチで利用できるようです
ここに出ている案内表示の殆どがデジタル画面というハイテクさ
車両のドアに合わせてホームドアが移動して開くという最先端技術のフルスクリーンドア
大阪からは途中天王寺にしか停まりません
キティちゃん柄の車内

移動(関西国際空港→仁川国際空港)

特急はるか15号は定刻10:54に関西空港駅に到着。フライトは13時ちょうど発ですので時間的には実にピッタリ。

早々にチェックインを済ませて早めの昼食としますが、いま第1ターミナルでは2025年大阪・関西万博にあわせたリノベーション工事が進められておりレストラン街のあった3階(出国審査前)は全面的に閉まっていますので、2階(同)で先行オープンしているTasty Streetというフードコートにてうどんをチョイス。

Tasty Streetの様子。正直まだちょっとキャパ不足かも
七味かけ過ぎた…

関西空港T1の国際線エリアは今冬に改装が終わってグランドオープンし、これまで貧弱であった飲食店が増えるようですので楽しみですね。

昼食と出国審査を終えて適当に過ごしていると時刻は12時半となり、搭乗開始。今回は大韓航空系LCCのジンエアーLJ282便の利用ですが、最近のLCCはシートピッチが少し広がっているような気がします。

身長175cmのワタシでこんな感じ、余裕アリ。
以前は膝が前の座席に当たるぐらいだったような…
言われないと分からないところにある電源コンセント

シートピッチは多分29インチ設定になっているのでしょうがそのプラス1インチが余裕を生んでいますし、1.5時間ほどしか飛んでいない韓国線ならばLCCで十分だと思います。

LJ282便は10分ほど早く14:40に仁川国際空港に到着。ジンエアーは大韓航空系につき新しくキレイで広くて混み合っていない第2ターミナルに着くのがグッドです。

安心・安定の東横イン

去年11月と今年5月の韓国遠征で延べ7泊したのですが、その全てでお世話になっているのが東横イン(過去の旅行記は下記リンクから)。今回の3泊4日もやはり東横イン一択です。

ただしこれまでのソウル東大門2は満室でしたので今回はソウル永登浦へ。

第2ターミナルからは空港鉄道A'REXでソウル市内へ向かいますが、ソウル永登浦店は地下鉄1&5号線の新吉(신길/シンギル)が最寄駅につき直通列車でソウル駅まで行き1号線への乗り換えを想定。しかし満席でしたので各停の一般列車で金浦空港へ行きそこから5号線に乗り換えというルートを選択しました。

このルートだと時間は少々かかりますが交通費は「直通列車&1号線ルート」の半分以下となる4650ウォン(注:2023年10月より1割ぐらい値上げになっています)で済みましたし、40分間隔の直通列車を待つより12分間隔の一般列車に乗れば所要時間に差が無くなる場合もありますので意外とコスパの良いルートかも知れません。

帰ってきてから気付いたのですが、金浦空港から新吉まで5号線で延々と乗り続けるのは少々疲れますので、一般列車で孔徳(공덕/コンドック)まで行きそこから5号線で4つ目の新吉というルートのほうが気分的に楽かも知れません。

そんなこんなで仁川国際空港から約1時間半かけて移動し、17時前にホテルにチェックイン。

安心感たっぷりのこの建物の色
さらに安心感たっぷりの日本で見慣れた客室
ただし机の上のコンセントはコレ1個しか無いので…
ワタシはこれらを使って口数を増やします

チェックイン後は少し休憩してから徒歩10分ほどのところにあるタイムズスクエアへ。フードコートがあるのでそこで夕食をと考えていたのですが、大型スーパーのEマートがあったのでそこを覗いていると惣菜コーナーにおいしそうなスンデと豚ホルモンのセットを発見。さらに日本では見かけない青唐辛子のキムチもあったので、それらとビール・韓国焼酎を買ってホテルに撤収。あとはゆっくりと部屋飲みしてこの日を終えました。

永登浦はカムジャタンの店が多かったけど、有名なのかな?
カムジャタンは大好きだけど一人じゃ食べきれないので今回は断念

2日目/2023年9月9日(土)

移動(金浦国際空港→済州国際空港)

昨日飛行機に乗って韓国に着いたばかりなのに、また今日も朝から飛行機。しかしお待ちかねの済州競馬場訪問の日です。

まずは朝6時過ぎにホテルを出て地下鉄5号線に乗り金浦空港へ。そして7時前に国内線ターミナルへ到着。

朝7時前だというのに結構な人出で賑わっている金浦空港
朝からほぼ5~10分おきに飛んでいる済州行きのフライト群

まだ出発まで2時間ぐらいありますので空港のレストラン階で韓国らしい朝食を楽しむことにします。

コムタン(12,000ウォン)を選択

ホテルの無料朝食時間は7時からですが、それを食べてからでは出発30~45分前の到着となり少々心許ないことから早めに空港に行ってゆっくりと朝食を摂るという作戦にした訳です。やはり韓国ではこのような汁物の朝食が最高で良い選択でした。(前夜の酒量は適量に抑えましたが特に二日酔いの時はさらに最高です)

朝食後は自動チェックイン機で搭乗手続きを行い、保安区域へ。ちなみに韓国では国内線利用でも外国人はパスポートが必要ですのでご注意を。(と言うか、身分証無しで国内線に乗れるのって日本ぐらいでは?)

なんかよくわからん芸術物?がありました

そして30分ほど待っていると搭乗開始となりました。今回利用するのはチェジュ航空の7C107便です。

5~10分間隔で飛んでいても常に満席のソウル-済州便

7C107便は定刻10:10に済州国際空港に到着。済州島自体は5年ぶりに来ましたが、ちょっと南国っぽくなる雰囲気に毎度テンションが上がります。

緯度的には高知と同じぐらいで、やはり高知と同じぐらいの南国さを感じます

済州競馬場に到着

空港からはタクシーに乗って済州競馬場へ。年配の運ちゃんに「경마공원(競馬公園/キョンマコンウォン)」と伝えたのですが「何の公園?」と聞き返されたので「경마장(競馬場/キョンマジャン)」と言い直すと通じました。

韓国の競馬場は少しでもギャンブル色を薄めるべく2000年に正式名称を「競馬場」から「競馬公園」に変更しましたが前者のほうが発音しやすいのも相俟り、後者の浸透度合いはまだまだなんだなと実感できた一コマでした。

ちなみに日本にもこんな表記の場所があったりして…

ちなみに空港から競馬場までバスを乗り継ぐという手もあり(そこそこの本数があるので使えると思います)、そのあたりは下記リンク・拙記事にて取り上げておりますのでよろしければそちらもご覧ください。

タクシーは25分ほど走って済州競馬場に到着。

入場門。中に入ってすぐのところで入場券を買います。

早速入場門を撮影していると、上の写真で中央右寄りに写っているネクタイ姿の係員から「他人の顔が写り込まないように注意して撮影を!」と軽く注意されてしまいましたが、それがキッカケで今日は済州、明日はソウルで韓国競馬を観に日本から来たことなどを話すと係員氏は相好を崩し、そこからメインスタンドに入るまであれやこれやと案内してくれるように。

これは「チョロい」と言ったらアレですが、ヘタでも韓国語を使って相手の胸元に飛び込んでいけば一気に向こうから距離感を縮めてくるのが韓国人かな、と。韓国に行くといつもこういうのが楽しいので全然飽きません。

ポニー競馬も楽しいぞ

済州競馬場の様子は上記リンク・済州競馬場ガイドにて詳しく取り上げていますので省略しますが、何よりここの一番の特徴は世界で唯一のポニー専用競馬場であること。

実物を見ると、やはりその小ささに驚きでした
比較対象としてサラブレッドを
(翌日のコリアカップでのグロリアムンディ号&坂井瑠星騎手)

ここのポニーは天然記念物でもある「済州馬」というもので、体重は大きいものでも300kgぐらいしかありません。ちなみに昨年までは済州馬とサラブレッドの混血である「漢拏馬(ハルラ/ハンラ馬)」という種別もいましたが、これは今年より廃止されてしまいました。(そのあたりは下記リンク・拙記事をご覧ください)

そんなこんなで珍しさに満ちた済州競馬場での記念すべき初馬券購入は第2Rのクラス5一般戦(ダート1000m)。

ポニーとはいえこれも同じ平地競走ですし、障害競走やばんえい競馬のような特殊要素は無いだろうと思い、あくまでもサラブレッドと同じように予想を行い馬単5頭ボックス500ウォン×20点を購入。すると早速26.4倍が的中しました。

スピード感には劣りますが、ゴールまでのドキドキ感は
やはり普段から馴染んでいるサラ系平地競走と同じでした

ちなみにワタシは韓国で馬券を買う時は馬単5頭ボックスの20点買いと決めています。その理由は・・・

  • 三連単は韓国居住者向けのモバイル投票でないと買えないのでそもそも対象外。

  • 三連複は地方競馬同様安すぎて「3頭も選んでいるのに安い」というのがバカらしい。特に単勝1倍台の「圧倒的1番人気」が多く、それが3着以内に来る確率も高いので安くなるのは必然。

  • 馬連(馬複)は買う人が多く締切直前でオッズが相当動くので買いにくい。一方で馬単はあまり人気が無くオッズ変動が緩やか。

  • 「1レース1000円」を標準予算としている中、韓国では100ウォン単位で馬券が買えるので「500ウォン(50円)×20点」が可能。

といったところでしょうか。何より10~12頭のうち5頭をボックスで買うのですから的中確率は高くなりますし、本当は普段日本でもそのような買い方をしたいのですが、そうなると最低2000円は必要ですので我慢せざるを得ないところ。その我慢のストレスを発散できるのが韓国で馬券を買う時になっています。

・・・ということで、馬単5頭ボックス買いを続けていたら3R, 4Rも連続的中。その後は当たらずこの日の収支としてはマイナスになってしまいましたが的中率は50%(3/6レース)。このところ馬券サッパリだった自分にとって久しぶりに「当たる喜び」を十分に味わえました。

さぁソウルに帰るか

この日の済州競馬は7レース編成。最終レースが終わってからもまだソウル競馬の残り3レースが場外発売されていますが、別にそこまでして買いたいレースでもないためそろそろ撤収することにします。

スマホアプリの「カカオタクシー」を使うと簡単にすぐタクシーを呼ぶことができ、17時10分には済州国際空港に到着。

自動チェックイン機がそこらじゅうに設置
日本語モードも使えて便利

帰りの飛行機は18:40発の7C146便。出発まで1時間半近くあるのでちょっと早めの夕食を4Fのフードコートで摂ることにします。

ラウンジとか書いてあるけど、ただのフードコート名。
ピビム冷麺とワンマンドゥのセット(10500ウォン)
やっぱ韓国の冷麺はウマい!

夕食を終えてから保安検査に向かいますが、ゲートにて「外国人はあっち」と言われました。そうそう、ソウル金浦空港とは異なり済州国際空港は国内線でも外国人は専用ゲートを通る必要があるのを忘れていました。

外国人専用ゲート

これって確か、済州島のみビザ免除で訪問できるパスポートがあり、その人が要ビザの韓国本土へ行かないようにチェックしているとかなんとか、だったと思います。いわば簡易的な「入国審査」になるのでしょうね。

那覇空港と同じく、国内線でも免税店があります

帰りの飛行機も満席で離陸し、ソウル金浦空港には20時前の到着。そこからまた地下鉄5号線に乗って新吉へ向かい、ホテルに着いたのは21時頃。韓国の東横インはフロントでビールが販売されていますので(しかもコンビニで買うより少し安い!)、あとは部屋でゆっくりとビールを飲んでこの日を終えました。

済州島は日本からの直行便が関西発の1往復しか無いのでどうしてもソウルや釜山を経由せざるを得ませんが、その代わりそれら両都市からの国内線がバンバン飛んでいるので特に済州での観光が不要ならこうしてソウルからの日帰りも完全にアリですね。但し、もうこの先済州競馬場に行くことはあまり無いかとは思いますが・・・(一度行けば十分かと)。

3日目/2023年9月10日(日)

いざソウル競馬場へ

さぁ待ちに待った韓国国際競走(コリアカップG3/KG1、コリアスプリントG3/KG1)の開催日。まずはホテルの無料朝食で腹ごしらえ。

そこそこの種類があり、無料なら文句無しのレベル

朝食後はホテルを朝9時に出て地下鉄に乗り、ちょうど1時間でソウル競馬場に到着。

国際競走デーの割にはスタンドの装飾が想像よりかなり地味でした

この後のことは既に記事化していますので下記リンクの拙記事をご覧ください。

ちなみにこの日の昼食は新館ラッキーヴィル(Lucky Ville)3Fにあるプルベッククスという韓国式にゅうめん屋。

カタクチイワシ出汁にゅうめん(잔치국수/チャンチククス)定食 9,000ウォン

前回(今年5月)の訪問時に食べたメニューですが、本当においしいのがコレ。今回もリピートしてしまいました。

的中率は良い(回収率はさておき)

馬券のほうは今日も馬単5頭ボックス作戦を敢行し、マイナス収支であったものの5/10レース的中の率50%。昨日と合わせても8/16レース的中の率50%と上出来!この二日間で「当たる喜び」は十分に味わうことができました。

ちなみにこれまで韓国に来た時もだいたい3~4レースにひとつは当たるなぁという感触でしたが(的中率25~33%)、今回ちょっと工夫してみたのがタイム差を新聞に書き込むこと。

やや面倒臭い作業ですがレース間隔が1時間あるので
ヒマつぶしにもちょうど良いです

韓国の新聞には着差は載っているもののタイム差の表記はありません。中央競馬は実力差が少ないのでむしろ着差の情報だけでも十分ですが、地方競馬やここ韓国競馬は着差が大きいのでタイム差の方が自分にとっては便利だと思っていたところ、その表記が無いのでこれまでやや難渋していました。

そうであれば自分で計算してやれと思いせっせと書き込んだのですが、それにより予想がはかどるようになったのは間違いありません。あとはこれが今回的中率50%に向上したこととの因果関係になっているかどうかですが、これは今後も検証を重ねていく必要があるでしょう。

4日目/2023年9月11日(月)

この日は13:45発のLJ213便で帰るだけ。朝はホテルでゆっくりして9時半頃に出発。そこから来た道と逆のルートで地下鉄5号線→A'REXと乗り継ぎ、11時頃には仁川国際空港第2ターミナルに到着。

たまに電車の中でこんなこと(物乞い)している人もいますが驚かないように。
脚が悪そうに匍匐前進するものの、ある駅に到着したらスタスタと歩いて車外へ。
しかも携帯で通話し始めるという訳分からんところがありました…

チェックインを済ませると韓国で最後の食事。だいたい空港ってのは保安区域外にある食堂(空港職員が食事するところ)のほうがウマいに決まっていると勝手に思っていますので、地下階の食堂で昼食を。

客のほとんどが空港職員でした
名前忘れましたがヘジャングクの一種。ウマかった。

その後LJ213便はほぼ定刻通りに関西国際空港に到着し、帰りは空港バスで梅田へ。そして阪急神戸線に乗って帰宅。今回の旅が終わりました。


韓国国際競走は絶対に生で観たいと思い1年前から準備してきた旅でしたがそれに済州競馬場訪問も組み合わせることができた上、馬券も2つに一つは当たったということで文句無しの充実した旅となりました。

あとはタイム差を書き込む作業が的中率向上に繋がっているのかどうかを確認する必要がありますので、また近いうちに韓国へ行きます!

ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。

ホント、韓国の競馬場ってまたすぐに行きたくなります


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