どうせ歩くなら西国街道05【住吉〜三宮】その4
西国街道を(ちょっとづつ)59歳女が歩いた記録です。
生田川を越えて
いよいよ三宮に入りました。
三宮駅前にある西国街道の碑
案内板の説明が至れり尽くせり!
西国街道はここからJR三宮駅の北へと伸びて
生田新道と合流して
生田神社に到着!
三宮一帯は生田神社(神)の所領(戸)でした。
そう。これが神戸の語源です。
主祭神は稚日女尊(ワカヒルメノミコト)
天照大神の幼名あるいは和魂あるいは妹神。
どちらにしても美しい女神様であることには
変わりなし。
ご利益は安産祈願・恋愛成就など
悲しいかな安産も恋愛も遠い日の
思い出になってしまったので
ここまで無事たどりつけたことと
今後も元気に歩けますようにと
ワカヒルメ様にお祈りしました。
さて西国街道は生田神社の前で
参道と重なり生田筋となって南へ。
三宮センター街を通過して
(たぶん西国街道中最もにぎやかな地点)
神戸朝日ビルの前で西へ曲がって
三宮神社の前をとおります。
生田神社の八柱の裔神(えいしんとは末社の神)の一柱
湍津姫(タギツヒメ)を祀った神社です。
八柱の裔神を祀る八つの神社は
一宮神社から八宮神社まであって
生田神社を囲むように点在しており
「生田裔神八社(いくた えいしん はちしゃ)
と称されています。
タギツヒメノミコトは
アマテラスがスサノオの剣を噛み砕いて生まれた
宗像三女神のうちの一柱です。
で、宗像三女神の方々とは
田心姫(タゴリヒメ)
湍津姫(タギツヒメ)
市杵嶋姫(イチキシマヒメ)
の3柱の神様で総本宮は宗像大社(福岡県宗像市)
航海の安全や交通安全などにご利益があります。
ここは港町神戸ですもんね。
そしてとうにお気づきかと思いますが
三宮という地名もこの神社からとったもの。
それにしても
剣を噛み砕く・・??
なんという乱暴な子作り方法でしょうか。
古事記は謎エピソードのオンパレードですが
これは謎の中でも上位。謎オブザイヤーです。
柱の周りを回って子供を作るのといい勝負です。
閑話休題。
大丸神戸店の前を通って
西国街道は元町商店街へ入るのですが
ここから西は昨年の冬に歩いておりまして
(逆方向ですが)
1年越しで住吉から兵庫までつながりました。
そんなわけでちょっとした達成感を
味わっております。