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「侍タイムスリッパー」

巷は衆院選でにぎやかですが

通勤電車に乗ればバカンスを楽しむ外国人だらけ。
席を占領して楽しそうにおしゃべり。
仕事帰りの日本人は立ったままひたすらスマホ。

私は京都在住ですが
清水寺や伏見稲荷界隈がここ数年
どこぞの三流観光立国のように
安っぽい街に変わっていくのを
目の当たりにしています。

インバウンド正直勘弁。
日本人は困っています。
こういうのを公約に掲げて
なんとかしてくれるのが
政治家のお仕事では?

この際幕末の志士にでも登場してもらって
「出て行けっ、毛唐どもっ!」
って一喝してほしい。
てなことを思う私は攘夷派です。

さて先日
「侍タイムスリッパー」という映画を見ました。

 幕末の会津藩士高坂新左衛門が
 敵と斬りあいの最中にタイムスリップ。
 気がつけばそこは時代劇のロケ真っ只中。」
 そこから時代劇の斬られ役となって奮闘する。

というお話。

高坂を演じるのは山口馬木也さん。
「剣客商売」秋山大治郎ファンとしては
文句なしのキャスティングです。
りりしいお顔立ちは武士そのもので
腰を落としてサササ~っと走る姿も美しく
殺陣もセリフもピタッとハマってて
さすが長年大治郎をやってこられたお方です。

印象的だったのは
高坂が初めてショートケーキを食べる場面。
あまりのおいしさに目を丸くして

「日のもとはこういうものを
皆が食することができる国に
なったのですなあ」

みたいなことを言って涙ぐむところ。
見てるこっちも泣けてしまった。
命懸けで日本を守って豊かにしてくれた
先人たちへの感謝の涙です。

もし150年先に自分がタイムスリップしたとしたら
「日本はいい国になったんですね」
って果たして言えるんだろうか。

星条旗(五星紅旗でもいいけど)がはためいて
日本語を話せる人は老人だけになり
日本人は少数民族として社会からはじきだされ
それこそ映画村のような場所で細々と
ショーやったりお土産物売ってるかもしれない。
考えるだけでぞっとするけどありえないことはない。
実際にそんな国があったことは歴史が証明しているし。

さて高坂新左衛門。
腕のいい斬られ役(本職だしな)として名声を得て
かわいい助監督と恋もしちゃったりなんかして
現代の生活に馴染みつつあったのですが
会津藩士たちの悲劇的な最期という史実を知り
心荒みます。
悩んだ末に新左衛門が仲間の想いに応えるべく
出した答えが

もう一度命がけで敵を倒す。

そしてクライマックスの劇中劇のシーン。
敵役のスター俳優(この人物も実は・・)と
真剣で真剣に殺陣を繰り広げるのでした。
(この場面の緊迫感たるや・・)

武士は国とか同志とか忠誠とか信念とか
そういうもののために命をかけるんですよね。
かつての日本はそんな人がいる国だったこと
その魂を我々は引き継いでいることに
誇りと責任感をもたなければ。

映画みてからこのかた
ずっとそんなことを考えています。

今ならさしずめ政治家が率先して
その役目を果たすべきなんだろうけど
期待できそうもないしな。

武士の末裔らしく国を守ってくれる政治家は
どこかにいませんかね。

とりあえず選挙には行こう。

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