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どうせ歩くなら東海道01-2 【日本橋〜品川】


東海道を(ちょっとづつ)60歳女が歩いた記録です。

港区界隈を歩いています。
芝大神宮の鳥居がスタイリッシュ!

芝大神宮(東京都港区芝大門1丁目)

御祭神・・天照大御神・豊受大神
「関東のお伊勢さま」です。
古来多くの人々の崇敬を集めてきました。
広重の錦絵にも描かれています。

江戸名所之内 芝神明社内之図 (広重) 
出典:国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」
(https://www.ndl.go.jp/landmarks/)

生姜飴とお守りをいただきました。

芝大神宮 御朱印とお守り・生姜飴

ところでなぜ生姜?

かつてこの一帯には多くの生姜畑があったから。
神社のお祭り(だらだら祭り)にも生姜が出され
(これを「神明生姜 しんめいしょうが という)
食べれば風邪知らず!とのことで人気でした。
この時期ありがたい!

門前の芝神明商店街を通りぬけたら
「め組のけんか」がお出迎え。

芝神明商店街          「め組のけんか」
(東京都港区芝大門1丁目)

「め組のけんか」
文化二年二月、江戸芝神明の境内で花相撲が行われた際に
力士とめ組の町火消との間にケンカが起こり死傷者が出た。
この事件は江戸っ子の気質を象徴するものとして
その後の実録本・講談などに多く取り上げられる。
特に歌舞伎の「神明恵和合取組(かみの めぐみ わごうの とりくみ)」
は有名で、粋でいなせな鳶たちと豪快な力士たちの華々しいケンカを
描く世話物の傑作である。

粋でいなせ!いいですねえ。

てやんでい!べらぼうめ
おとといきやがれ!


交差点の名前も大門
駅の名前も大門
充電ケーブルが壊れたので
急遽買いに飛び込んだコンビニは
「ファミリーマート芝大門2丁目店』

大門大門って。
どこかに大きな門でもあるんかね?

と何気に右側を見ると
あった。

増上寺 大門 (東京都港区芝公園2丁目)

地名の由来になった増上寺の大門(表門)。
さらに奥には美しい山門と大殿の
巨大な屋根瓦が見える。
が、時間も押してることだし
ここから拝んで写メだけ撮っとこ。

などと先を急いだのが大間違い
後になってから気がつく。

これ(赤い丸の中)って

もしや東京タワーでは?

あちゃ〜。
東京タワーの存在を忘れてた。

ちなみに芝大神宮の写真にも
ちゃんと出演してくれてたわ東京タワー。
ありがとう東京タワー。

傷心を抱えて金杉橋を渡る。

金杉橋(東京都港区芝1丁目)

屋形船がいい雰囲気。
船宿もまだ数軒残っててうれしい。

こちらは江戸時代の金杉橋。
大名行列が通過中。

金杉橋芝浦(芳年)
出典:国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」
(https://www.ndl.go.jp/landmarks/)


JR田町駅に近づいてきました。
田町タワーの角に立つ石碑。

江戸開城 西郷南州 勝海舟 會見之地 石碑(
東京都港区芝5丁目)

ここは薩摩藩の田町蔵屋敷があった場所。
江戸城総攻撃の前に
勝と西郷の最後の会見が行われた地です。

毎度お馴染み。札の辻
15号線と301号線(三田通り)が交差する
巨大な交差点

札の辻
(東京都港区三田3丁目)

このまま15号線を行けばばいいのだが
このあたりは名のある坂道が多く
楽しそうなので三田通りへ浮気。
聖坂へ行ってみる。

現在は瀟洒な高級マンションが並んでいますが
かつては海に面した台地ということもあり
交通の要衝としての役割を果たしていました。
意外に古いお寺が多く落ち着いた雰囲気なのは
そのせいかも。

旧華頂宮邸跡付近(東京都港区三田4丁目)

児童公園もどこか洗練されている
(ような気がする。)
ここで一休み。
朝食の残りのパンを完食する。

亀塚公園(東京都港区三田3丁目)


道中3つの坂道を歩きました。

聖坂 (ひじりざか)
古代中世の通行路。
商人を兼ねた高野山の僧(高野聖)が開いた。
別名「竹芝の坂」
幽霊坂 (ゆうれいざか)
坂の両側に寺院が並んでものさびしいので。
他にも同じ名前の坂は多い。
伊皿子坂 (いさらござか)
明国人伊皿子(いんべいす)が住んでいたと伝える。
がほかに大仏(おさらぎ)のなまり。
いいさらふ(意味不明)の変化などの説がある。

参考:「東京23区の坂道」
http://www.tokyosaka.sakura.ne.jp/index.htm

坂道を降りたところが
高輪ゲートウエイ。

THE LINKPILLAR 2
(東京都港区高輪2丁目)

できたてホヤホヤの地上31階を見上げる。
なんか反射しまくってる。

しかし第一京浜を外れたせいで
東海道の江戸の南の入口
高輪大木戸跡を通りこしてしまったのが
何気にショックでもある。

かわりに広重の錦絵を貼っておこう。

東海道名所之内 高輪大木戸 (広重)
出典:国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」
(https://www.ndl.go.jp/landmarks/)

昔は大木戸。今はゲート。
そう思うと高輪ゲートウエイという名称は
的を得ているのかもしれません。

高輪ゲートウェイの近く
泉岳寺の南に鎮座ましますのは
高輪神社。

高輪神社(東京都港区高輪2丁目)


主祭神・・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
     「ウカ」は穀物・食物の意
     お稲荷さんですね。

高輪神社 御朱印

神社の石段を登りながら

♪ 歩きたいのよ高輪。
 あかりが揺れてるタワー♪

さっきからずっと
頭の中で流れている。

高輪といえば、雨・夜・大人の恋
ベタなイメージを勝手に持ってる
昭和の女です。

品川駅を通り過ぎ
左手に八つ山橋が見えてきた。

八つ山橋(東京都品川区北品川)

ここで第一京浜とさよならして
旧東海道に入ります。

地図によると
橋を渡った先で道が二つに分かれて
右が東海道品川宿入口。
ちょっとしたスペースがあって
八つ山橋の親柱や案内板がある模様。

そこに行こうと
京急の踏切をわたろうとするも
踏切に歩道がない!
つまり人が渡ることができない。
線路で遮断されて
東海道に入ることができない。

八つ山橋 京急線 踏切               跨線橋親柱(大正時代のもの)
(東京都品川区北品川)

手を伸ばせばすぐそこに
親柱が見えているというのに。
何ということでしょう。

仕方ないのでしぶしぶ引き返し
橋の手前で反対側にわたってから左折。
わかりにくいけどここ大事なポイント。

最後の最後でしっかり迷って
品川宿に到着です。

東海道 品川宿
(東京都品川区北品川1丁目)
品川宿本陣跡
(東京都品川区北品川2丁目)

品川宿にはたくさんの旧跡があるので
ゆっくり見て周りたいのですが
この後は上野まで行って
はにわを見ることにしておりますので
泣く泣くここでゴールとします。

次回の旅立ちはこの本陣からということで。







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