今年、ビートルズは「本当に」解散したのだ
ビートルズの「Now And Then」のミュージックビデオを観た。解散から53年、ビートルズは本当に、やっと終わったのだ、と感じた。
ビートルズがプロとして活動したのは約7年半、その53年後に新曲が発表され、そのMVは2日間で2000万回再生、5万件以上のコメントが書き込まれている。あり得ない。これで、ビートルズがこれから先も永久に、史上最高のロックバンドであり続けるであろうことが確定したと私は思うのだか、なぜ、これ程までに凄いのだろうか?
一つはジョン・レノンのカリスマ性だろう。でも、ジョン・レノンはいつから「カリスマ」になったのだろう?
最初、ジョンはビートルズの「ただの」リーダーだった。もちろん、最高にカッコいいリーダーだったわけだが、ポールもジョージもリンゴも最初から最高にカッコ良かったわけで、ジョンはただ、その「イカした4人組」のリーダーにすぎなかった。
ポールは「Yesterday」「Eleanor Rigby」等でアーティストとしての才能を開花させていき、ついに「Sgt.Pepper's」において、音楽面でバンドを引っ張っていく存在となる。
考えてみると、誰もが知っているビートルズの曲と言えば、みんなポールの曲だ。「Let It Be」「Hey Jude」「The Long And Winding Road」。
ビートルズ時代のジョンの曲で一番有名な曲は何だろう?日本では「何でも鑑定団」のオープニング曲に使われている「Help」、といったところか。「A Day In The Life」や「Strawberry Fields Forever」が「誰もが知っているビートルズの曲」とは、ちょっと言い難い。
有名なジョンの曲と言えば「Imagine」「Happy X'mas」等、ソロになってからの曲が多い。
逆にポールのソロになってからの曲に「Imagine」に匹敵するような曲は無いように思う。
ではジョンがいつ、どうやって「カリスマ」になったのか?
その転機はオノ・ヨーコとの出会いだったのだろう。 (つづく)