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7/9 夏は涼やかな画集鑑賞
おはようございます。
先日、本の並べ替えをして、久しく開いていなかった画集を手に取りました。数年前に購入した ますむらひろし『北斎画集』。葛飾北斎の『富獄三十六景』『冨獄百景』『諸国瀧廻り』『北斎漫画』といった絵を元にアタゴオルのキャラクターたちを画中に織り込んだ作品です。
よく知っている絵柄から、「あら、こんな奇抜な構図の絵も描いてたのねぇ」と思うような絵まで、北斎とますむらひろしさんの絵を見比べながら楽しめます。
さすが、北斎は天才。ワタシのオキニはこれ。「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」
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ただ、ますむら作品では雑誌連載時の都合でこの縦長構図ではないため、瀧の流れ落ちる落差感覚がぼんやりしてしまったのは残念。
とはいえ、ますむらさんに導かれて北斎の作品に触れることができて一石二鳥でございます。
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かのゴッホも葛飾北斎の影響を受けた画家として有名ですね。
ゴッホの「星月夜」と北斎の「神奈川沖浪裏」、よく似ています。
福岡市で開催中のゴッホアライブ展、夏休み前に観に行かなくちゃ、です。
もう1冊は、20代のとき銀座の資生堂ギャラリーで購入した画集。
ジャン=フィリップ・デローム フランスのアーティストです。
おしゃれで小粋、銀座SHISEIDOにぴったりの個展でした。
当時、精一杯背伸びして買った画集です。
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The GINZAに知り合いがいたので、資生堂ギャラリーの展覧会はよく観に行ってました。博品館や伊東屋、MATSUYA、歌舞伎座エトセトラ。銀座に出ると、たいていギャラリーミューの宮地さんのところでお茶してましたっけ。そうそう、宮地さんから藤田嗣治の猫の絵を買ったのです。
銀座では映画もよく観た。封切り館だけなく、名画座もいっぱいあったころ、『ぴあ』や『シティロード』をいつもバッグに入れて歩いてました。
あの頃はよく歩いて見たり聞いたり(落語会に入り浸っていた)しましたわ~。
この画集を見てたら、当時のことが次から次へと浮かんできました。
ニンゲンって都合よくできているらしく、楽しかったことだけ思い出す。嫌なこともあったはずですが、きれいさっぱり忘れている、ワタシだけか?
銀座、ずいぶん行っていません。これから先、また行くことがあるかしら?
ともあれ、暑さの夏は涼やかな画集を観て過ごすショローなのでした。
今日もご機嫌元氣に参りましょう。