無印良品のバスマティ米を購入しビリヤニに挑戦
バスマティ米自体はいろいろな店で扱っているが、無印良品のバスマティ米は2合で490円と高い代わりに2合単位で買えるので、試しに購入するには手頃である。日本米の3倍くらいの値段だが、バスマティ米自体はインドでも高級品なので高いのは仕方ない。どのみち常用するものでもない。パキスタン産で2023年7月輸入とあったが、バスマティ米は時間が経過し水分の抜けた米が好まれるので、それ自体は特に問題ない。
パックのジャスミン米でビリヤニのようなものを作ろうとして全然うまくいかなかったので、今度はバスマティ米を購入して再度挑戦することにした。無印良品の袋には日本米と同じように炊飯器で炊くと書いてあるが、せっかくなので茹でることにした。茹で時間は7〜9分である。ザルにあけて水を切った後で蒸らすのが本来のやり方だが、今回はビリヤニを目指すため、蒸らす代わりに市販のレトルトカレーと重ねて蒸すことにした。パキスタン産のバスマティ米に敬意を表して、ハウスの「パキスタン風チキンカリー」を使用した。ケララウォーターは入手できなかったので使用しなかった。
米1合を軽くゆすいで30分ほど水に浸してから、鍋でお湯を沸かし、米を投入、7分茹でてザルにあけた。この時点でバスマティ米の良い香りが漂った。インスタントラーメンを茹でるのに手頃な直径20cm深さ8cmくらいの片手鍋に米1合を入れると吹きこぼれそうになる。水を吸うとかなり膨張するので、2合茹でるなら大きめの鍋が必要である。鍋に米を戻してカレーと交互に重ねて蒸すのだが、米の量が多かったので3段に重ねて蒸した。ここから弱火にかけて蒸すことになっているが、もともとの水分が既に少なく、弱火であっても底面が焦げる可能性があったことから、しばらくしてから火を止めて蒸らした。茹で加減とカレーの水分に応じて蒸す時間を調整するとよいだろう。今回は市販のレトルトカレーを使用したので蒸す時間も短めで済んだが、調理中のカレーを使う場合には米の茹で時間を短くして蒸す時間を長くするとよいだろう。もともと茹でた時点で米にある程度火が通っていたので、芯ができていないことを確認してから皿にあけて、軽く混ぜ合わせた。
皿に盛り付けてみると、日本米の1合よりもかなり量が多い。これはもともとバスマティ米の含水率が低く、茹でたときに膨張したのと、ふっくらと仕上がったためである。米の量に比してカレーは多くないので、水分が少なめで、米がぱらぱらしている。鍋の底の米に少し焦げ目ができていたので、早めに火を止めてよかった。真面目に重ね蒸ししたので、カレーの染みている米とあまり染みていない白い米とにムラがあり、ビリヤニらしくなった。炊飯器にレトルトカレーを入れて炊く方が簡単なのだが、炊飯器で炊くと均一になってしまいビリヤニらしさを損なう。
米の量が多めなので、カレーの味はあっさりめである。味が薄いと感じたら追加で何か薬味やカレーやヨーグルトをかけるのもよいかもしれない。見た目の量は多かったので、食べきれなかったら残して後で食べようと思っていたが、もともと米1合なのであっさりと完食できた。普通のカレーよりも水分が少ないので、食べていると水分が欲しくなる。手元にあった粉末クラムチャウダーを添えたが、それでも水分が不足した。
カレーは市販のレトルトカレーを使用したものの、米を茹でて蒸す部分は真面目にやったので、思いのほかビリヤニらしくなった。少し手間をかけたかいがあった。うまくいかなかったら残り1合は普通に炊いてレトルトカレーをかけて食べようかと思っていたが、これなら残り1合もビリヤニに挑戦してもよさそうである。普通のカレーなら普通の米でも食べられるし。
自分でビリヤニを目指して調理してみてわかったのは、セブンイレブンでたまに販売されるエリックサウス監修のビリヤニがコンビニカレーとしてはかなり良くできているということである。普通のコンビニカレーよりもやや高いが、手間がかからないので見つけたら購入する価値がある。