松のやのロースカツ定食

ロードサイドに松屋松のや併設店舗が増えてから、たまに松のやを利用する。松屋併設店舗があることからもわかる通り、松のやは松屋フーズのとんかつ店で、かつやよりも安価な割によくやっている。ロースカツ定食はクーポンを使えば500円台(つい最近までは500円が最安値だったがここのところ値上がりして500円台後半になっている)で食べられる。大抵の店では豚肉よりも鶏肉の方が安いが、松のやではロースカツ定食の方がささみかつ定食やチキンカツ定食よりも安い。どうしてこんなに安くできるのか謎だが、きっといろいろ工夫しているのだろう。大量に調達する方が材料費を抑えることができるので、数の出る商品の方が材料費を安くできそうである。松屋松のやは昔から券売機方式でサービスに人件費を使わないようにしている。併設店舗が多いのもコスト抑制の手段だろう。

かつやの店内を観察していると、食器を片付けて席を作り席に案内してお茶を出して注文を取って配膳してレジを打つという一連の業務にマンパワーを取られているし、客の動向を観察しながら滞りなく作業をやりくりするのに経験に根ざした技術が必要そうに見える。空いていれば問題ないし、機械への投資が不要だが、混雑する店ではもっと効率化した方がお互いのためなのはないかと思う。

松のやで値段以上に感心するのは衣の油切れが良いことである。くどくなくてもたれにくい。どうやら揚げ油の品質管理がきちんとしているようである。油は綿実油とコーン油をブレンドしたものとのことで、たしかにラードのようなコクは感じなかった。

松のやではロースカツ定食よりもカツ丼の方が高いのだが、たしかにどちらも味噌汁がつくし、カツ丼の方は玉子でとじる手間がかかるので、コストがかかることは否めない。カツ丼ならかつやの方が安くてうまいように感じるし、かつやは定食で食べるよりもカツ丼で食べる方がうまいように感じるが、豚汁をつければ同じくらいの値段なので、あとは好み次第だろう。

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