シュルンダーのプンパニッケル
プンパニッケルとはライ麦の粒を茹でながら長時間かけて焼いたライ麦パンである。カルディオンラインストアでドイツ製のプンパニッケルが売っていたので試しに購入してみた。真っ黒でしっとしとしていて四角い板状のものが袋にパックされていて、パンの極北といった佇まいなので、かつて店頭でプンパニッケルを見かけたときも購入せずにいた。日本ではライ麦パンがなかなか手に入らないので、勢いで購入してしまった。調べてみたら成城石井でもメステッハーのプンパニッケルを買えるようである。
カルディで売っているのは250g6枚入りがアルミパックに入った製品である。一応6枚切りなのだが、袋から出そうとするとくっついていて出しにくいし無理に引っ張るとぼろぼろとこぼれてしまう。それでもなんとか取り出してオーブントースターで加熱した。1000W5分で加熱したが、もっと加熱してこんがりとさせた方がおいしそうである。ぼろぼろとこぼれたのを食べてみたら、意外と普通のライ麦パンの味がした。
さすがに単独で食べるのは難しいだろうと思ってクリームチーズとスモークサーモンを用意しておいた。クリームチーズを塗ってスモークサーモンを乗せて食べるとスモークサーモンが意外とおいしいのだが、それは単にスモークサーモンがおいしいのであって、それだけではプンパニッケルがおいしいとは言えないのだが、しかしそれでも噛み締めているうちに穀物の味がしてくる。ふすまも入っているので、米に例えれば玄米に近い味や食感である。玄米を食べることに抵抗の無い人ならプンパニッケルも食べられるだろう。玄米と同様に後から満腹になってくる。
1枚が意外と大きく、しかもぎっしりとしているので、かなりの分量である。2枚食べるとしばらくしてから満腹になる。見た目以上に満腹になるのも玄米と似ている。少食な人なら1枚で足りるかもしれない。また、オープンサンドイッチにするにしても大きいので、2分の1または4分の1くらいに切り分ける方が食べやすそうである。
6枚切りで378円なので1枚当たり63円。これで1食分になるので、輸入品なのに日本国内のちょっとおいしい食パンと同じくらいの値段であり、そんなに高いわけでもない。もともとが安いうえに四角くてぎっしりとしていて嵩密度が高いので輸送コストが比較的少なめで済むのだろうか。