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世界樹の魔法使い 3章:三年前と元研究員⑤
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永遠とも思える夜が続き、時間の感覚を麻痺させていく。医務室にいる誰もが正確な時間を知らなかったが、尖塔の炎は静かに時間を語っている。それは、赤い火が三本灯った午前三時。深く沈みきった夜が、目覚める準備を始めるぐらいの頃合いだ。 ジョイナーが自身の事を話す覚悟を決めてから、医務室の中は緊張に包まれていた。
誰も口を開かず、ジョイナーが話し始めるのを待ち続け
気分転換に元スタジオのメンバーと紅葉を見に行こうと思っていた私は「月曜の天気は雨っぽいね」とメールを打っていた。しかしiphoneはあろうことか変な文字の羅列を表示した。よく画面を見ると私が文面を打っていたのはSafariの検索窓。……スタジオ喪失のダメージは思ったより大きい。
スタジオ突然の閉鎖宣言!?
迫る銀行の恐怖と戦慄する経営陣。
寒空の下、無職で正月を迎えるスタッフの巻!
いや、ガチだこれ。 どうしようかな。
世界樹の魔法使い 3章:三年前と元研究員④
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チュイは体が分解されるような苦痛の中、限界に達して意識を失った。
おそらく、呪いに命まで飲み込まれないように、体が意識をカットしたのだろう。
自我が途切れる瞬間は、脳の中を吸い取られるように、もう一人の自分がスルッと引き抜かれたようだった。
チュイに呪いが襲いかかったのは、彼女がグラウンドから北の丘を目指して間もない頃だった。
足を踏み外すと簡単にケガ
頑張っている人は頑張っているとは言わないな。今回の東京ではそんな想いが広がりました。私自身、口にすることはないですが、誰も「頑張ってる」とは言わず「○○でも何とかなるな」と笑います。もしも彼らが「頑張ってるのになぁ…」と言ったら、これは一大事だとヒヤッとすることでしょう。
大阪のスタジオに誘われて東京を去った2年半前。今日久しぶりに東京に遊びに来ているのですが、やはり大阪よりも街全体が元気だなと、ひしひしと感じています。大阪出身の私ですが『一部を除き』やはり東京の街作りや自然の残し方などの街作りが好きです。(主に西側) がんばれ大阪、負けるな大阪!
世界樹の魔法使い 3章:三年前と元研究員③
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北の丘には柔らかい風が吹いていた。
ケンブリーの髪がふわりと流され、髪の毛が一本だけ眼鏡の隙間に入り込む。それでも彼は表情を変えないまま、落ち着いた様子でそれを手で払いのけた。その目は夜空の先を見つめていた。
魔法を学ぶ者であれば、ケンブリーを見ただけで厳重であることが分かるだろう。彼が纏っているのは、かなり分厚い対呪詛用のローブだ。あまりの厚さに布が
突如bootすらされず起動しなくなったPC、コマンドなどを使って悪戦苦闘するも全ては意味をなさなかった。良い機会なので起動の早いwin8.1にOSを切り替えることに。すると思わぬ罠。TVチューナーがwin8までしか対応していないではないか……。
世界樹の魔法使い 3章:三年前と元研究員②
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暗い石造りの部屋の中を見れば、そこには巨大な何かが住んでいることがよく分かる。衣類、勉強道具、食べカス、ホコリの塊、色々なものが散かっている室内に、巨大なベッドと、女性が二人は入りそうなパンツと半ズボンがドンとある。
この部屋の主は布団に入ったまま動かない。
夜更かしをしても何も良いことがない尖塔は、就寝時間になると完全に静かになる。
そんな
世界樹の魔法使い もくじ
▽もくじ
・プロローグ
・1章:天刺す尖塔と不良教師 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
・2章:争う尖塔の学生たち ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
・3章:三年前と元研究員 ① ② ③ ④ ⑤
▽あらすじ
世界には『人間と獣人』がいて、それぞれから『魔法を使える者と使えない者』が生まれた。魔法を使える人間と使えない人間。魔法を使える獣人と使えない獣人。大まかに四つの部類に別れている人類は、姿形に特
世界樹の魔法使い 3章:三年前と元研究員①
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ケンブリーの居ない校長室。
その窓辺に佇むワンは、深い藍色の夜空に煌めく星を見あげて、時間を確認した。特別教育部の中からは、頂上にある火の時計は見えず、こうして星の位置で判断するしかない。
星の配列は、昨晩から一周巡って、再び夜の時間を示していた。
ワンはそれを見て溜め息をつくと、口元のマスクをなびかせた。
それは、フレイソルたちに対するリズィの対応に疑問が
今日は風邪をおしてスタジオに出たけど、やはりしんどくまだ本調子ではございません。……そんなことより、最近電車の中にはスマホをいじる人に溢れていますが☆エロゲ☆をしている人を始めて見ました。女性の目も気にせずイヤホンしてタップする姿には唖然としました。これが大人の10コンボですね。
何とも久しぶりの更新! ネット環境を失って約1ヶ月、新たなネット環境と共に復帰します。どうも私はスマホで更新するのは苦手で、テザリングの契約しておけばよかったと後悔しました……。そして、ようやく復帰したわけですが、風邪が……。熱が……。鼻で呼吸できないんですけど……。
世界樹の魔法使い 2章:争う尖塔の学生たち ⑦
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翌朝、始業早々にも関わらず特別教育部の中では小さな騒動が起きていた。
勢いよく複数の人間が駆け抜けていき、「うわっ」「きゃっ」「あぶねぇーな!」と、歩いている生徒や教員が例外無く驚いている。彼らの見開かれた目は、石畳を鳴らしながら通り過ぎていくものを追っていた。
駆け抜けていったのは、誰もが良く知る男。
天刺す尖塔の監視官、ワン・ギー。
彼が駆ける姿
約168時間、汚れたまま放置され、闇を育て続けてきたブラックボックス(お弁当箱)は、誰かの女子力パワーで浄化されていることもなく、私との再開を果たした。解放すると、隅に「コンニチハ」と、白い生命を見つけて即洗浄。思ったより酷く無かったですが、今はハイターで消毒しています……。