医師が世代について考える
戦争に始まり、ここ最近変なニュースが増えているなという印象があります。例えば吉野家の件。
一昔前では発言内容の揚げ足取りで辞職するまでもいたらなかったかと思いますが、確かに業界や社会でのクローズな知識がSNSの普及や拡散力によって一般にオープンになりバッシングされる時代になっているかと思います。
なので、今回は時代の変化、世代の変化についての述べようかと思う。今回X世代・Y世代・Z世代の違いをまとめそれぞれの思想に当てはめていこう。
まず
X世代:1965-1980年生まれ
Y世代(ミレニアム)世代:1981-1995年生まれ
Z世代:1996-2012年生まれ
特徴としては、
X世代:個人主義的な傾向が強い、競争意識が高い
Y世代:リベラルな価値観、モノよりコト重視
Z世代:生まれながらにスマホ・SNSなんでもネット
とされている。
一般的なマーケと医師の中の感覚は違うので今回は医師における個人的な感覚について触れる。
X世代(50以上)=教授・准教授
Y世代(31-50)=助教・講師
Z世代(18-30)=学生・初期研修医・後期研修医
と定義する。
医療界はかなりピラミッド社会なので、上司に逆らうことは基本的にはなく、反抗すると余裕で飛ばされ、変な噂がその地域に出回ります。想像してほしいのが「白い巨塔の世界」。教授総回診という名のただの散歩なのに、後ろに皆が群れる。笑(悪意がありすぎましたね。笑)
現在はあそこまでブラックはないと思いますが、回診もコロナ禍というのもあり、少人数で、出来る限り短い時間で端的にが徹底されているかと思います。
最近大津総合病院で大量辞職もパワハラや理事長の圧力も露わになってきました。この件は個人的には医療業界に激震が走ったような気がします。X世代の横暴がSNSやネットによって拡散された1例なのかなと感じました。
それ以外にも色々パワハラや不正の部分が明るみに出てきており、医療の「透明性」は明らかに上がってきていると思われます。おそらく医療職は、かなりパワハラ、無言の圧力がかかるような環境で働かれている方が多いのではないでしょうか。Y世代は正攻法(労働基準監督署へ相談)でいくかと思いますが、リスクもあり我慢しているケースが多いでしょう。Z世代は無理なものは無理なので、すぐに辞めますし、法律も知らずにSNSやネットに拡散する方向になるのではないでしょうか?
病院の立場=X世代からすると情報漏洩に関して、Z世代に対して、拡散するな!って警告をするしかないと思います。ただメディア・世論として社会問題となった場合、責任を取るケースが多いですね。本気で悪事を働いていた場合は公益通報者保護法もありますので、覚えておいて下さい。
問題の露出や告発は個人的にはヘイトを貯めていたのが問題かと思います。医療界で言うと、コロナ禍で若手はリスクを伴いながら、社会的使命のもとに働いていたが、上層部は安全な場所で、会食していたり、自由にしていたり、コストカットするのに自分達の役員報酬は上げていたり、基本的に誰かを生贄にしているのが良くないと思います。
今回コロナ禍で、昔までの上への逆らわない環境から、戦う意思へ変化したことかと思います。ますます雇用主が、「ホワイトさ」がないとヘイトを貯めている状態になり、告発やありもないネット拡散が出てくるかと思います。
いい意味で、Z世代はやりたくないことはやらない精神があります。僕もです。笑 行動力もある先生がネット上にはうじゃうじゃいます。自分もその一員になれたらとは思いますが、、、、自分に足りないのは発信力とそれを継続する力がないんですよね。。。。笑
昔の風習に対して、要領が悪いところを改善したい人が多いのではないでしょうか。それを解決するサービスを作る方向にシフトしているような気もします。(医療界の起業ブームですね。)
コロナ禍で時間ができた診療科、または忙しくなった診療科があり、それぞれ自分のポジションが変わったかと思います。また自由診療も保険診療のクリニックの競争がこれから激烈になると思います。自分のやりたい医療、社会貢献の意義のもとに。
それが本当の医者の働き方改革なのかなと。狭義の意味では、時間外労働を減らすという意味ですが。何も得られず給料下がる人とやりがい・時間・金を手に入れる二極化が進むと思います。
既得権益でのさばっている人がこの5年くらいで綺麗な感じに収まり、やる気のある若手が活躍する社会になると嬉しいですね!
今回も読んで頂き誠にありがとうございました!