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医師が大学病院について考える

本日の記事はこちら
https://toyokeizai.net/articles/-/423926

医師100人退職。
このコロナのご時世に医療崩壊を助長させてしまう病院側の判断。
正直目が覚めてきた医師が多くなってきたなという印象です。
(どの目線からよ笑)

昔までのキャリア形成では前の記事にも記載はしましたが、
基本的に大学病院の医局に入り
研修を行い、大学院に入り、キャリアを積み上げるというのが
一般的です。

しかし、
大学病院の薄給な現実、副業禁止、バイト・外勤禁止
されたら辞める人は増えるであろうなと思う。
生活ができないなら、給料のことを考えざるを得ない。。。

ここらで大学病院の本質について考えてみる。
大学病院の本質は
「診療」・「教育」・「研究」の3本柱
医師歴数年のあまちゃんが考えてみました。
諸先輩方至らない点があれば教えていただければ幸いです。

①診療
開業医、一般的な病院で対応不可、専門的な加療が必要な場合紹介となる。基本的に各科プロフェッショナルなため臓器ごとにアセスメントされる。
先進的な医療(研究目的に)行われることもある。
大学病院には希少疾患・難病疾患が集まり、医師としても研修として、
その症例の勉強をしたい場合は大学病院へ行くことを多くは検討します。

②教育
大学(病院)では、医学生・大学院生への教育、研修医への教育、後期研修医への教育を行なっています。
指導医も多く、丁寧に熱心に教えてくれる印象があります。
教えることで自分も定着することもある反面、スライドの準備やテスト問題作成など事務的なこともある。なかなか仕事量としては目に見えない仕事が多い印象である。

③研究
各病院研究費をもらい研究をしています。
実際大学病院でのみしか行われていない研究も多い。
また大学院も併設されており、自身の研究分野を多角的に評価してくれます。

未だ経験不足であり、上記のような印象です。(勉強不足ですいません。)
上の立場になればなるほど、dutyは増え、
会議・責任も増えていく印象です。

また数年前までの医学生の立場からですが、
個人的な感想としては医学生教育に関しては、
もうオンライン授業に置き換わっている印象です。。。。
国試対策に関しては大手予備校(MEC, TECOM, medu4…)が強いし、
医者になってからの教育は病院ごとによる違いがかなり大きい。
初期研修病院で教育がしっかりしているところは比較的に人気ですね。
必ずしも大学病院での研修がしっかりしているわけでもない。

ただ今回記事に取り入れたようなことが多い大学病院は
低賃金であり、上記のようなdutyも多く、場所によっては
教育・研究もキャパ以上にさせられて
疲れ果てている先生が多いです。
正直優秀な人から辞めていきます。

それを踏まえ、これからの大学病院は正直オワコン、下がり相場。
以下の人なら大学病院への勤務はありかと思います。
・教授になりたいと思う人
・肩書きが欲しい人
・病気・疾患について研究したい人
・希少疾患・難病疾患を診察したい人
・専門医習得したい人
・実家が太い人

そもそも病院が縮小傾向であり、
市中病院の症例が少なくなっていく傾向があります。
もし市中病院での専門医研修ができなければ
専門医習得を餌に働かせることはできるかと思います。

となると優秀な中堅がいない、教授准教授講師は残り、
残りの雑用が後期研修医・前期研修医に重くのしかかる。。。

今回でより、専門医不要説、医局制度崩壊に近づいたかと思われます。
(個人的な意見です。)

実際ネット上では
女子医大の退職された100人の動向に対して注目されています。

というのも退職された先生方がどこの職場につくか
常勤・非常勤・スポットの需要と供給のバランスが崩れるからである。
実際にもうスポットも減っているとかないとか。。。。。

今回の賃金減が各大学に広がり、
医師が大学病院からいなくなる世界になれば
都会から医師の単価が減っていくのが目に見えています。
まだ田舎の相場は崩れていないので、そういう意味では
地域医療を救う一手ですね。笑

いや、大学病院の医局に属して、
医局から紹介された優良なバイトが得るために
医局にいるメリットがある!!!!とかいうパターンもありますが、
いることによるデメリット・機会損失の方が大きいような気もします。

普通の社会人就活みたいに競争率が高い案件を奪いあう未来が見えるし、
働いてやってる人は淘汰され、働かせてくれない未来、
自分が最終的に病院側から選ばられるような強みももつ必要があるし、
やはり自分で稼ぐやり方が1番なのかもしれない。

最終結論は、
手っ取り早く専門医(学位)をとって
自分しかできない分野を見つけて
それを売りに戦っていく
戦略が僕の解である。

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