パリの茶懐石 秋吉
今から10年以上前の2013年12月に和食がユネスコ無形文化遺産になった時に、日本政府代表部で料理を作らせていただいていたのは自分にとっては誇りに思う良い思い出です。
その時には(今もですが)4人の公邸料理人がいて、仲良くご飯を食べて飲んでいたのも懐かしいなぁと思う時もあります。
その4人のうちの1人がパリで日本文化を伝えたいとお店をオープンしたのが昨年で今年にはもうミシュランで一つ星✨を取りました‼️
本当に尊敬します。
自分は山梨県出身で、日本酒では『飛露喜』というお酒に想い入れがあるのですがいつも気を使ってくれて用意してくれていて幸せです‼️
茶懐石と言うと『最後に美味しいお茶を楽しむために』料理をいただくという意味もあります。
最初に提供されるのは『煮えばなのご飯』と味噌汁、鯛のお造りでした。
『煮えばなのご飯』はお米からご飯に炊き上がる直前の状態の事で瑞々しく水分もたっぷりと感じられるご馳走です。
味噌汁には今朝ちょうど仕入れたトピナンブール(キクイモ)のスライスの素揚げもありました。今朝ちょうど仕入れたとか聞いてしまうと余計に嬉しくなりますね!
フランスのレストランでは基本的に賑やかな雰囲気の場所が多いです。
それはそれで活気があって好きですが、茶懐石・秋吉さんの終盤は照明が落とされて厳粛な雰囲気の中でドラが鳴ってお抹茶をたてられます。
多分、フランス人からしてもなかなか出来ない日本文化に触れる良い機会だからこそファンが絶えないのだろうなと思っています。
海外で料理を作らせていただく際にどの様な姿勢で作るのかはその料理人次第だと思います。
自分の場合はあまり押しつけてしまいかねない様に配慮するのですが、本物の日本文化を伝えたい気持ちのままに努力することも大切だと感じられる素晴らしいお店です。
このままの姿勢を貫けばパリでも三つ星の茶懐石レストランになるのだろうなと期待大のお店です。(フランス人は性格に難有りの人が多いのでしばらくは時間がかかるでしょうが…笑)
日本でもなかなか経験出来ない素晴らしい茶懐石のお店なのでパリにお越しの際は是非よろしくお願いします🙇
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?